心の戦士!~心が前向きになる言葉~

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「心・技・体・生活」

原田教育研究所 社長の原田隆史さんの言葉に「心・技・体・生活」があります。「心・技・体・生活」とは、その字の通り、「心・技・体」だけでなく、日頃の生活も本番ないしは人生の結果につながることを表した言葉です。

 

原田さんは勤務3校目の陸上競技部を、7年間で13回の日本一に導いた実績が高く評価され、さまざまな法人研修や講演活動で活躍されています。最近ではオープンウィンドウ64(通称マンダラシート)という大谷翔平選手が学生時代から使っていた目標達成ツールを各地で紹介されています。

 

さて、「心・技・体・生活」ですが、私はアスリートやスポーツ選手だけでなく、ビジネスパーソンや主婦、学生にまで通用する考え方だと思っています。結論、「心・技・体」を磨いても生活が荒めば、仮に何かの本番で結果が出たとしても、結果を出し続けるのは難しいと考えます。そして結果自体、出しづらいことは言わずもがなです。

 

本日は苦境や逆境時のそれを考えてみます。

 

まず「生活」とは私流の解釈で「習慣」です。日頃からどんな習慣を積み重ねているか、それが逆境や苦境のときにモノを言います。おもしろいことは順境のときはモノを言わないことが多いです。

 

これは「雨が降れば傘をさす」という言葉と同義です。自然現象に雨天があるように、誰の人生にも雨天は訪れます。一日の中でも雨天と言える状況は時々刻々に発生します。そんなとき、傘を持っていれば濡れずに済みます。しかし傘を持っていなければ? 濡れるしかありません。

 

自分の中で良い習慣を順境時から付けることは、雨天における「傘」を保持することと

同じです。ほとんどの人は、晴天時は晴天が続くと考えます。そのときに傘を保持する習慣形成は、人によれば滑稽に映り、時間の無駄に見えます。

 

人の真価は逆境のときに現われると言いますが、逆境のときに作られるわけでなく、その時はすでに出来上がっているそれが現れます。逆境のときにすぐに用意できないから大事なのであり、順境のときに仕込まなければ間に合いません。

 

逆境時にモノをいうのは、それまで培ってきた己が習慣であり、自分を助けてくれるのはいつも己が習慣です。それが心・技・体・生活の「生活」です。

 

逆にせっかく磨いた「心・技・体」も、生活が荒むことで崩れます。「心・技・体」を支えるのも促進させるのも「生活」であり、定年退職後の人生を躍動させるのも「生活」です。「生活」は自分の人生そのものです。そのように考え、仕事だけに偏らず、私生活も律する心がけが大事に思います。

 

ちなみに私は「心・技・体」の「心・技」を支えるのは「体」だと思っています。体力がなければ前向きな心は醸成しにくく、技も磨きにくいでしょう。その観点から筋トレや運動習慣のように「体」「生活」がリンクする習慣形成は、最上位に位置するお勧めの習慣です。

 

投資でも損と分かったときの損切りの早さがその後の運用成績の伸びしろを決めるように、人生でも落ち込んだときの持ち直しの早さが、その後の伸びしろを決めます。一日単位でも人生単位でもです。

 

落ち込みを少しでも早く持ち直してくれるのは?

 

それが「生活」、「生活習慣」です。掃除の習慣でも挨拶の習慣でも趣味の習慣でもかまいません。自分を自分足らしめてくれる習慣が、形成されていることに意義があり、その習慣が自分を救う気づきになってくれます。

 

仕事=自分でもなく、家族=自分でもない。自分=自分なんだという気づきです。自分をつくるのは自分で、自分を運用するのは自分です。その確固たる自分があって、利他の精神は生まれます。資産なくして寄付はないように、自分なくして利他はありません。

 

「雨が降ったら傘をさす」

by 松下幸之助

 

日ごろから頑丈で柔軟な傘を作っておけば、雨天時は逆に傘をさすことが嬉しくなるかもしれません。太陽の下でランプを灯しても目立たないように、順境時の「生活」「生活習慣」もありがたみを認識しにくいです。しかし必ず夜はきます。夜にランプが目立つように、逆境時に「生活」「生活習慣」は輝きます。少なくとも私はそう考え、そう信じます。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。