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「握力」と死亡リスク

カナダのヨーク大学の研究者たちが行った研究です。

 

20歳~69歳までの約8000人を対象に、次に挙げた運動がどれだけできるかを調べ、筋力や体の機能の変化について、13年間にわたり定期的に追跡調査しました。

 

・腹筋運動

・腕立て伏せ

・握力

・腰やふくらはぎの筋力

・最大酸素摂取量

体脂肪率

など。

 

調査期間の13年間で238人が死亡しましたが、死亡率が高かったのはどのような人たちだったでしょうか?

 

それは次のような人たちでした。

 

腹筋運動で成績が下位だった男女

握力が下から1/4までの成績下位の男性

 

この結果を受け、健康の大本は"体を温めること"と提唱される石原結實先生は、こう結論付けます。

「筋力の中でも腹筋握力が弱い人ほど、生命を維持する力が弱いことがわかります」

 

私はこの話を聞いて、腹筋はわかりましたが「握力」はピンときませんでした。しかし実はこの「握力」が健康や生命維持に大きな影響を及ぼします。

 

「握力」について調べてみると、言わずもがな、手で物を握る力ですが、全身の総合的な筋力との関連があり、最近では高齢者の筋力測定の指標としても用いられているそうです。握力と健康や寿命に関連する調査も方々の研究機関で行われていました。

 

カナダのマクマスター大学の研究では、17カ国の35〜70歳の約14万人について4年間にわたって握力を測定した調査を行いました。すると握力が5kg低下するごとに何らかの原因による死亡のリスクが16%増加し、脳卒中リスクが9%、心臓発作リスクが7%高くなったと報告。

 

イギリスのサウサンプトン大学の研究では、4歳〜90歳までの約5万人の握力の情報をまとめました。結果、握力が筋力全体の評価に有効で、サルコペニア(加齢に伴った骨格筋量や身体機能の損失)やフレイル(身体や認知機能が衰えてくる状態)を認識する手助けになると発表。

 

日本では厚労省の研究班が、福岡県の40代以降を対象に20年間にわたっての追跡調査を実行。これによると、握力の強さによって4段階に分けたグループのうち、握力の最も強いグループは最も低いグループよりも死亡リスクが約4割も低いという結果を発表。

 

このような種々の研究結果からか、オーストラリアのラクセンブーグルの研究グループでは、握力が "早期死亡につながる可能性のある健康問題の早期発見" に役立てられるとして、診察の際、低コストで簡単かつ効率的なスクリーニング検査として握力測定の可能性を容認。

 

いかがでしたでしょうか?

昨今は健康本にとどまらず、ビジネス書でも、筋トレと仕事の関連性を結びつけます。筋トレと聞くと腕立て伏せやスクワット、腹筋などをイメージしますが、実は「握力」も非常に重要な役割を担っていることが本記事でおわかりいただけたかと思います。

 

私は自宅でスクワットをすることが多いのですが、さっそく100均で買ったハンドグリップ(25㎏)をスクワットに合わせて握るようにしました。すると一石二鳥といった感じで今のところ快調な滑り出し、これなら続けていけそうです。今は25㎏が適していますが、徐々に30㎏と強めていけたらと思います。

 

あなたも筋トレライフに関心がありましたら、この機会に「握力」を再評価し、ぜひ筋トレの中に取り入れられてはいかがでしょうか?

 

握力の目安ですが、下記の記事では男性で30kg、女性で25kgを下回ったら要注意としています。また握力は全身の筋力評価の指針として用いるため、握る力だけでなく全身の筋力を意識したトレーニング、運動習慣をつけることが重要としています。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

news.goo.ne.jp

 

引用・参考文献

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