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MRSA感染リスクの低減方法

ここ最近は、新型コロナウイルスに関連するニュースでもちきりですが、そこに感染つながりで、MRSA感染症を低減させる可能性が載った記事が舞い込みました。

 

まずMRSAとはなんでしょうか?

MRSAは、methicillin‐resistant Staphylococcus aureus(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の頭文字をとったもので、黄色ブドウ球菌は非常にありふれた菌です。私たちの髪の毛や皮膚、鼻の粘膜、口腔内、傷口などによく付着しているのですが、黄色ブドウ球菌は基本的に弱毒菌のため、私たちの抵抗力がしっかりあれば、特に重症化することはありません。

 

MRSAはこの黄色ブドウ球菌の仲間で、性質は黄色ブドウ球菌と一緒です。しかし耐性遺伝子を持っており、抗生物質(菌を殺す薬)が効きにくいことが特徴。そのため、治療が思うように進まず、患者の抵抗力だけが頼りになる場合が多いです。重症化すると、敗血症、髄膜炎、心内膜炎、骨髄炎などに陥って死亡する事も少なくありません。

 

重症化しやすいのは次のような方と言われます。

 

・無菌室が必要になるくらい抵抗力が低下した場合
・大手術の後
・重症の熱傷(やけど)を負った場合
・血管内にカテーテルを長時間入れている場合

 

このような方がMRSAに感染すると、様々な病気を起こしやすく治療がしにくいため、MRSAは非常に恐れられます。しかし、家庭や施設で生活されている方々においては、特に重症化しやすい状態にはならないため、MRSAで実害が起きることはあまり考えにくいです。

 

さて、ここからが本題です。このMRSA感染症ですが、コーヒー温かいお茶を飲むと感染リスクが低減するというのです。

 

これは米国・サウスカロライナ医科大学のEric Matheson博士らがAnnals of Family Medicineに発表した研究で、温かいお茶コーヒーを飲んでいる人は、鼻にMRSAを保菌することが、飲んでいない人よりも少ないことが明らかになりました。

 

博士らは健康な2歳以上の米国人5555人のデータに基づいて、コーヒー、温かいお茶、冷たいお茶、ソフトドリンクの飲用状況と、鼻のMRSA保菌状況の関係について分析調査をしました。すると過去一カ月以内に被験者全体の48.6%が温かいお茶を、60.8%がコーヒーを飲んでおり、また全体の1.4%がMRSAを鼻に保菌していました。

 

年齢や性別など各種の要因を補正した上で、飲料とMRSAの鼻での保菌率を算出したところ、温かいお茶かコーヒーのいずれかを飲んでいた人は53%、両方とも飲んでいた人は67%も、飲んでいない人よりMRSAの保菌率が低いことがわかりました。成人以上だけを対象として分析した結果も同様の結果だったとのこと。

 

記事ではこのように結論付けます。

「博士らはこの結果からだけでは、それぞれの保有する成分が影響していることは考えられるものの、どのような理由でこうなったのかについての因果関係は明らかではないが、MRSA感染症リスクを低減させる方法の一つとして、コーヒー温かいお茶を飲むことが安全でかつ安価、そして簡単な方法として考えられるとしています」

 

上記のように、詳細はこれからのようですが、あなたが温かいお茶コーヒーをよく飲まれるのでしたら、一つの前向きな参考になるのではないでしょうか。私も毎朝「温かい緑茶」を飲みますし、職場ではコーヒーを数杯飲むため、歳を重ねるごとに抵抗力は弱まると考え、改めてこれからもその習慣を続けていこうと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

headlines.yahoo.co.jp