3つ目の「社会資本」
「資本」には三つの種類があるといいます。一つは自己資本、二つは金融資本、三つは社会資本です。この資本を投資に置き替えると、一つは自己投資、二つは金融投資、三つは社会投資です。
先日の記事「投資の要諦」では、金融投資について語りました。とても大切なことをお届けしたつもりですので、まだお読みになっていなければぜひお読みいただき、実践に踏み込んでいただけたらと思います。さて、本日はいっけん軽視しがちな「社会資本」についてお届けします。
まず金融投資に明け暮れる方は、ほぼ一日中チャートに張り付くか四季報などで企業分析をしていることと思います。それが趣味や遊びレベルに楽しいことならば、特に問題はないでしょう。しかし利益を追求することが目的ならば、非常に難しい局面を迎えるかもしれません。それは一日中チャートに張り付いても、投資信託のインデックスファンドとリターンが大差ないなら、時間の損失が半端ないということです。
私が積立投資をお薦めするのは、時間を確保できることが理由として大きいです。ネット証券やスマホ証券で初期設定をするだけで、機械的に投資をしてくれるわけなので、自分でやることは年に1,2回のメンテナンスやリバランスくらいです。しかしインデックスファンドならば、メンテナンスも必要ありませんし、リバランスもすでにそれが組み込まれているファンドがいくつかあります。それらを活用すれば、年に1,2回のチェックも必要なくなります。
そこで自己投資と社会投資の出番です。私は現在ワンルームマンションを3戸所有していますが、その中の一つの業者から友人紹介キャンペーンを促されています。3,4人は紹介しましたが、融資枠が足りなかったり、属性が及ばなかったりで、まだ一人も契約には至っていません。ちなみに友人紹介で現金がもらえたり、何かのギフト券がもらえるのはどこの業者もやっていますが、今回はその増額キャンペーンとのこと。
その詳細は置いておき、私にもっと紹介できる友人がいれば、お付き合いのある業者とさらにwinwinな関係が作れるのに・・ど思うこともしばしば。だからといって非正規社員や低所得の友人に何かあるわけではありません。浅く広くでもさまざまな分野の人と交流があれば、その人たちのwinwinの橋渡しができるかもしれないと思っただけです。
投資と聞くとまず金融投資のイメージが浮かび、その次は自己投資のイメージが浮かぶと思います。が、実はそれと同じくらい社会投資も大事なことで、けっして深くなくていいところが今の時代のマッチングです。
不動産投資のキャンペーンの話は現金な話に聞こえるかもしれませんが、話の本質は心の豊かさです。例えば恋活や友活に、友人と友人を紹介したり、単純にワイワイ飲み会をするだけでかまいません。その頻度は少なくてよく、リアルが皆無でもSNSだけで心が豊かになれる時代です。そしてSNSのつながりだけで、例えば先の不動産投資のキャンペーンにも参加できます。
一番もったいないのは、投資そのものの視野が狭くなり、金融投資だけとか、自己投資だけなど、資本にバランスが取れなくなることです。分散投資といっても金融の中だけの話しに終わらせず、目線を高く持ち、「自己・金融・社会」の枠組みの中で図りたいものです。
ちなみに社会資本は公的資本も含めます。公的年金や公的介護保険など、国や自治体がセーフティネットとして用意しているサービスも立派な資本です。しかしそれはあえて意識しなくてもわかっていることですし、投資の視座もありません。やはり趣味や遊び、人脈ネットワークの類(たぐい)が、社会投資としてのしがいがあり、立派な社会資本(心の豊かさ)を生んでくれると思います。
3つの「資本」
- 自己資本
- 金融資本
- 社会資本
自己資本の増殖により、社会資本が変化することも考えられ、金融資本が社会資本の中身を変えることも考えられます。すべてはつながっていると思い、それならばなおさら、バランスを取るべく(忘れがちな)社会資本を大切にする必要があります。大切にするということは、時間とお金をかけるということ。手間暇かけて、面倒くささを一蹴し、どんどん人とのつながりを育んでいけたら最高です。ともにがんばりましょう。
3つ目の「社会資本」
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