「緑茶」の効果効能
前回の記事「緑茶は茶殻まで!」のつづきです。
緑茶の成分と言えば「カテキン」と「ビタミンC」が有名です。本日はそのうち「カテキン」について触れていきます。
まず「カテキン」とはポリフェノールの一種で、緑茶の渋み成分に該当し、タンニンとも呼ばれます。1929年に理化学研究所の辻村博士らによって発見され、その名前はインド産のアカシア・カテキュー(マメ科アカシア属の低木)の樹液から採れる「カテキュー」に由来します。
茶葉の中に存在するカテキンは以下の4種類です。
・エピカテキン
・エピガロカテキン
・エピカテキンガレート
・エピガロカテキンガレート
そして茶葉を加工する過程で、それぞれが以下のように8種類に変化します。加工する過程で加熱処理が行われることが原因です。
・エピカテキン
→ カテキン
・エピガロカテキン
→ ガロカテキン
・エピカテキンガレート
→ カテキンガレート
・エピガロカテキンガレート
→ ガロカテキンガレート
最近では上記で「ガレート」と名がつく「ガレート型カテキン」が脂肪の吸収を抑えたり、体脂肪を減少させると注目されていますが、ここでは細かい話は割愛します。
8種類を「茶カテキン」とひとくくりすれば、「茶カテキン」の効果は以下の6種類に列挙できます。
・抗酸化作用
・抗がん作用
・コレステロールを下げる作用
・抗ウイルス作用
・虫歯予防
・肥満予防
前回の記事で私は「緑茶」を毎朝飲む習慣があると申しましたが、実は「茶カテキン」は緑茶だけに含まれるわけではありません。ご存じと思いますがウーロン茶や紅茶にも含まれます。
そして茶葉を発酵しない不発酵茶が緑茶で、半発酵茶がウーロン茶、発酵茶が紅茶です。発酵の有無や発酵過程により上述した8種類のカテキンの含有が変わってきます。一例で「エピガロカテキンガレート」は、不発酵茶である「緑茶」に一番多く含まれます。
そして「茶カテキン」は、飲んで2,3時間にしか血中に残らないため、いっぺんに大量に飲んでも効果の最大化は見込めません。1日の中でも、2,3時間ごとにこまめに摂ることが効果の最大化を見込めます。
こんなに体にいい「茶カテキン」でも、飲みすぎや摂り過ぎはカフェイン過多で良くなく、空腹時に飲めば胃を痛める危険性もあります。またタンニンは鉄分の吸収を抑制するため、鉄分が豊富に含まれる食品(例えばレバーなど)といっしょに取らないことも大事になります。
やはり毎日飲みたいときに適度に摂ることが、一番長続きし、結果、茶カテキンの効果を最大に取り込めると思います。好きなときに好きなように飲んでもいいですし、私みたいに、決まった時間に決まった場所で決まったように飲むことも一法です。
「緑茶」の効果効能
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事