「茶カテキン」がコロナを不活化
前回、前々回と「緑茶」や「茶カテキン」についてお届けしました。それらについては、前回でいったん終わりにしようと思ったのですが、2,3日前に「茶カテキン」が新型コロナウイルスを迅速かつ効果的に不活化させるとの情報が入ってきたため、お届けします。
発表したのは、京都府立医科大学の松田修教授です(発表日は4月15日)。
下の記事によれば、発表は京都府宇治市で開かれた「緑茶と健康シンポジウム」でのパネルディスカッション中によるもので、不活化する作用はあくまで試験管試験による発見とのこと。臨床試験は目下、進めている最中で、経過と結果は改めて論文で発表予定とのこと。
同じくディスカッションに参加していたと思われる、京都大学の三浦智行ウイルス・再生医科学研究所准教授は、緑茶抽出物やカテキン類の新型コロナ抑制効果について、論文発表前であることを前置きした上で「ある程度の抑制効果があるのは間違いない」と語られたとのこと。
つづいて静岡県公立大学の山田浩健康支援センター長は、分子ドッキング法による茶ポリフェノールの創薬としての可能性に言及。(分子ドッキング法とは、新型コロナウイルスに効きそうなものをデーターベースから拾うコンピューター技術のこと)
可能性の言及とは、分子ドッキング法でテアフラビンとガレートカテキンが選択的に新型コロナウイルスにくっつき、新型コロナウイルスが宿主細胞に吸着するのを阻害するという仮説のことです。
以前から「茶カテキン」が新型コロナウイルスに、予防や症状の緩和など、好影響をもたらすことはささやかれていました。それがこのたび試験管試験という、もう一段階踏み込んで効果が確認されたことは、私たちに「事態の収束に向けた一縷(いちる)の希望」をもたらしたように思います。
大事なことは、数か月後か1年後かに、臨床試験を踏まえた正規のエビデンスが認められるにこしたことはありませんが、それまでも真実に変わりはないということです。つまりエビデンスを待たなくても、もし「茶カテキン」が効果があるなら、たった今も、効果を享受できるということです。そしてそれは一日でも早く、一日でも多く享受する必要性が目下 私たちに迫られています。
「茶カテキン」は緑茶に多く含まれているイメージがありますが、カテキンの種類や含有量は違えど、紅茶や抹茶、ウーロン茶等にも含まれます。また前回の記事でも申し上げましたが、カテキンを摂取しても、血中に残るのは2,3時間ほどのため、2,3時間置きにこまめに摂取するのが一番理想的となります。
「茶カテキン」がコロナを不活化
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引用・参考記事