緑茶&コーヒーと2型糖尿病の死亡リスク
九州大学病態機能内科学・糖尿病研究室の報告です。
今回の研究は、2型糖尿病患者を対象に行われ、緑茶とコーヒーを飲むことによる、2型糖尿病患者の死亡リスクを測定しました。
まずは緑茶の結果から。
・1日1杯の緑茶で死亡リスクが15%低下
・1日2~3杯の緑茶で死亡リスクが27%低下
・1日4杯以上の緑茶で死亡リスクが40%の低下
なんと1日に緑茶を飲む量と死亡リスクの低下が比例しました。
次にコーヒーです。
・1日1杯のコーヒーで死亡リスクが12%低下
・1日2杯以上のコーヒーで死亡リスクが41%低下
こちらも比例しました。
次に緑茶とコーヒーを合わせた場合はどうでしょうか?
・1日2~3杯の緑茶+2杯以上のコーヒーで全死亡リスクが51%低下
・1日4以杯上の緑茶+1杯以上のコーヒーで全死亡リスクが58%低下
・1日4杯以上の緑茶+2杯以上のコーヒーで全死亡リスクが63%低下
やはりこちらも比例しました。
なんということでしょう。2型糖尿病患者におかれては、緑茶とコーヒーをそれぞれに飲む量が多いほど、死亡リスクを下げるというのです。
繰り返しになりますが、2型糖尿病患者を披見とした分析のため、そうでない方がこの結果(傾向)が当てはまるかどうかはわかりません。しかし世界中から緑茶やコーヒーが病気や死亡リスクを下げるという各種の報告はなされています。
今回の研究は2型糖尿病患者を観察した研究(観察研究)とのことで、具体的な結果に対するメカニズムは明かされていませんが、あなたが緑茶やコーヒーをお嫌いでなければ、気分転換に積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
実は私も1日2杯の緑茶と3杯以上のコーヒーは日課として飲んでいます。今回のこの研究結果で、引き続きこの日課は継続したいと思います。
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事