「コーヒー」と肝疾患リスク
あなたはお酒(アルコール)を飲まれる方でしょうか?
もう年末も近づいてまいりました。年末と言えば決まって出てくるのが忘年会です。しかし現在のコロナ禍においては、"みんなでワイワイ"という忘年会は控えなければなりません。よって少人数か、家族でゆっくり‥と言うことになると思いますが、それでもお酒が好きな方は一人でも"今年1年頑張った”という労いで、お酒を飲まれるに違いありません。
そんな「お酒」とコーヒーの関係性について本日はお届けします。
「お酒とコーヒーの関係性」と言われても、あまりピンとこないと思います。これまで健康情報として取り上げられたこともあまりなかったように思います。
しかしコーヒーを飲んでいる人は、肝疾患リスクを下げるというデータがあるのです。理由はコーヒーに含まれるコーヒーポリフェノールが肝臓を保護するからと考えられています。
教えてくれるのは、ネスレ日本 ウエルネスコミュニケーション室の福島洋一さん。福島さんはコーヒーに詳しい農学博士という異名ももたれます。
ところでポリフェノールと聞くと、緑茶や赤ワインを想像されると思いますが、ポリフェノールは総称名で、その中にいくつかの細分化されたポリフェノールがあります。
例えば緑茶のポリフェノールの代表格は「カテキン」、赤ワインは「アントシアニン・タンニン」、チョコレートは「エピカテキン」、レモンは「エリオシトリン」といった具合です。ですので一口に「緑茶ポリフェノール」と言っても、「カテキンポリフェノール」だけを指すわけではなく、代表格が「カテキンポリフェノール」という意味合いです。
さてコーヒーです。
コーヒーにも「コーヒーポリフェノール」が存在し、代表格が「クロロゲン酸」です。このクロロゲン酸を筆頭とした「コーヒーポリフェノール」が肝臓を保護する働きがあるのでは?と言われます。
実験のデータでは、コーヒーを飲んだ人は飲まなかった人より肝疾患死亡リスクが低下しましたが、その作用・メカニズムはおそらく解明されていません。が、コーヒーポリフェノールならびに代表格のクロロゲン酸が肝臓保護効果を担っている可能性は高いとされています。
なにはともあれ、まずはデータです。実際に肝疾患リスクを下げる実験データがあるならば、積極的にそれを活用し、お酒を飲まれる方は、コーヒーを常飲する習慣を付けることが、リスク回避につながる可能性をもたらします。
もちろんコーヒーが嫌いな方は無理をされない方がいいと思います。しかしそうでない方は、これまで通りおいしく飲んでいただければ、プラシーボ効果も相俟って、本当に肝疾患リスクを下げてくれるかもしれません。
私はお酒を飲みませんが、私がお酒好きであれば、そのように考え、コーヒーを前向きに常飲していきます。
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事