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不安には「客観視」!

今から6年ほど前の2014年当時、「BIG tomorrow」という雑誌で、脳科学者の中野信子さんが『「仕事脳」の鍛え方』という連載をもっていました。

 

その第4回のテーマは「あがり症を克服する方法」です。質問者の問いは次です。

 

「プレゼンや資格試験、人前でのスピーチ・・イザという時、あがったり不安になってしまい、力を発揮できません」

 

中野さんは答えます。

「あがっていることを自覚すること」

 

なぜでしょうか? 

 

その理由は、以前にシカゴの高校で行われたある実験に隠されます。

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重要なテストの10分前に、一方のグループには不安なことを書き出させた。"留年したらどうしよう" などです。もう一つのグループにはテストと関係ないことを書かせた。

 

するとテストの成績は、不安を書かせたグループの方が10%も良かったのです。

 

ネガティブな気持ちを抑えつけるより、不安を自覚して受け入れた方が、かえって良い結果が出るというのです。

BIG tomorrow December2014より抜粋)

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この実験結果から、不安は「認めて受け入れる」。すべてはそこから始まります。私はこの対策にとても同意します。なぜなら不安が和らぐだけでなく、全てに通ずる教えだと思うからです。

 

例えば私が今このように記事を書いていますが、保存する前にすべてが消えてしまった場合、それをいち早く受け入れ、最初からやり直した方が得策です。嘆いても時間が過ぎていくだけです。

 

失敗、勘違い、ミス、想定外、さまざまなことが起こりますが、すべて "その時" をデフォルト(初期値)に、一から始めることが時間や状況の有効活用に最善です。その活用如何で逆転も可能になるかもしれません。思った以上の結果につながるかもしれません。

 

要は気持ちの整理です。この気持ちがスッキリしていることが不安を和らげます。スッキリの状態が "あがっている" でも "あがっていない" でもどちらでもいいのです。ポイントは「認め受け入れること」「抗わないこと」。

 

背の低いボクサーは、背の低さを売りに、小回りを利かせて戦います。そして背の高いボクサーを倒すかもしれません。しかし自分の特性や状態を認めずに抗ったままでは、背の高いボクサーと同じ戦い方をし、負けてしまうでしょう。

 

不安を感じたなら不安を感じたことを"売り"に、そこからの戦い方があるということ。最初から不安を感じない人と同様の考え方(戦い方)はナンセンスです。

 

しあわせも同じことのように思います。自分を認め受け入れる。そこにしあわせの種子が眠り、しあわせが始まります。まるで「お花」です。それぞれの種子に従った花を咲かせるのみ。

 

自分の種子を認め受け入れれば、それに従った花を咲かせられるのに、最初の段階で認めることができなければ、咲かせられる花も咲かせられません。咲かせられればどんな花でも美しく尊いもの。少なくとも一定数の人には喜ばれます。

 

「不安」を認め受け入れる。

そのための一番の有効策が「紙に書き出すこと」。

私もやってみましたが、本当に有効です。まるで「不安」が「紙」に乗り移ったみたいに「不安(自分)」を客観視できました。

 

悩んでいる人はカウンセラーに話を聞いてもらうだけで安らぐと言います。それと同じで紙に書き出し、自分を客観視できるだけで、安らぐのです。

 

なぜ客観視できるだけで安らぐのか?

 

それは「不安」を包み込むからです。もっと砕くと「不安」を包み込む存在(器)を獲得するからです。逆を考えましょう。緊張や不安に押しつぶされそうなときは、自分より不安の方が大きい状態。圧倒される状態。

 

しかし紙に不安を書き出し、不安を物質化すると、その物質を見て取れるようになります。その瞬間、不安より自分の方が大きな存在(器)と変わり、不安が小さくなります。

 

そうです。要は不安を漠たるものから具現化(見える化)することで、相対的に不安が小さくなるのです。不安を紙に書き出さず、漠たるままにすることは、相対的に自分の器に納まる感覚がもてません。

 

「自分は自分、不安は不安」

そう割り切ることが自分の平常心を保ちます。かすり傷があっても、多少頭痛がしても、膝を痛めても、疲れがあっても、それはそれ、割り切って堂々と生きられます。

 

不安も同じこと。

不安があってもそれはそれ、かすり傷同様、自分のモノ(物質)と拵(こしら)え、逆に可愛がるくらいの気持ちで、堂々と生きればいいのです。

 

まとめます。

 

 

・不安は紙に書き出すこと(物質化)。

・その「不安」をかすり傷同様、認め受け入れること。

・自分の方が圧倒的に大きな存在(器)である自覚を取り戻すこと。

 

対応すべくは不安ではなく「自分」です。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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