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「薄紙一枚」の努力

今日を一日頑張ったところでたかが知れています。されど「薄紙一枚」も積み重なれば分厚くなります。今日一日が薄紙一枚の域を出ないなら、薄紙一枚にあきらめず、地道に積み上げるしかありません。

 

今もなお掃除道を体現される鍵山秀三郎さん(株式会社イエローハット創業者)は、掃除を50年以上も「毎日」続けられています。「毎日」です。その鍵山さんが「薄紙一枚」の努力の大切さを語られる書籍を先日拝見しました。

 

致知出版社から発行されている「生き方入門(2017年12月発売)」という本です。さまざまな方が登場される本ですが、その一人の鍵山さんが「あとからくる者たちへ伝えたいこと」と題して数ページに語られています。その一節の「薄紙一枚」の努力の箇所を覗いてみます。

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そうしたからといって一日や二日、一年や二年では何も変わらないかもしれません。しかしこれが五年、十年、二十年、三十年と続くと、途轍もなく大きな差になってくるのです。このことは私のこれまでの人生を踏まえて、皆さんに自信を持って言えることです。

 

その積み重ねは、ちょうど薄い紙を重ねていくようなものです。一枚が二枚、三枚になっても大したことはありませんが、一万枚積み重ねたら大変な厚みになります。それと同じなんです。

 

どうか皆さん方も人生に対して遠き慮(おもんぱか)りを持っていただき、薄い紙を重ねるように、些細なことを疎かにしないで積み上げていっていただきたい。そう心から願っております。

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この記事は、鍵山さんの講演を致知出版社が文字に起こしたものと思われます。しかし掃除道の体現者の言葉には、上記の部分だけで重みと説得力が伝わります。そして鍵山さんは現在87歳。この講演時は81歳だったみたいですが、最後にこう言われます。

 

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冒頭にも申しあげたとおり、私はもうじき八十二歳になります。しかしこんな年になっても、八十二のきょうの自分が最低と考えて、そこから毎日紙一枚分でも成長していきたい。きょうよりも明日、明後日と努力を積み重ねていきたいと考えています。人生においては努力を怠ることなく、最後まで成長し続けることが何よりも尊いことだと私は信じています。

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人生とは「薄紙一枚」のこと。そう思い、今日一日に悔いのないように努めたいもので、その助けとなるのが準備計画だと思います。

 

人間は万物の霊長と言われたりしますが、その所以(ゆえん)は想像力をもって準備計画が立てられるからかもしれません。どんな霊長類も想像力もなければ計画もありません。易きに流れる心にムチを打てるのは準備計画です。

 

「今日」を積み重ねるだけの「一枚」にできたら最高です。それが明日への灯となり、希望となります。その連続が人生です。倦まず弛まずです。ともに頑張ってまいりましょう!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。