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「絶望」から感謝と勇気1

15年以上前の2004年7月に発売された「頭がいい人、悪い人の話し方」という本をご存じでしょうか? なんとこの本は250万部を超える大ベストセラーとなり、マスコミで大きな話題となりました。

 

私はそのころ社会人2年目です。本の存在は知っていましたが、いまだに読んだことがありません。その本の著者は樋口裕一さんと言い、小論文の通信指導を行う白藍塾の塾長を務められます。また作家、多摩大学名誉教授、東進ハイスクール客員講師、株式会社はくらん取締役会長と各種の別の顔ももたれます。

 

さて その樋口さんの著書に「絶望の中で自分に言い聞かせた50の言葉」(2009年6月発売)という本があり、私は彼の著書でこの本しか読んだことがありません。しかし中身はとても素晴らしく、彼の考えがストレートに打ち出され、各項で共感の有無はあれ、タイトル通り、どのような考えをもち自分を奮い立たせたかが如実に伝わります。

 

その中で私が一番膝を打った項を本記事で紹介します。正直当時の私にはその発想、その着眼、その考えは盲点でした。

 

その前に彼がなぜその本を書くに至ったか、その背景がわかる箇所を抜粋します。

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私は今、比較的恵まれた境遇にいる。数年前には私の著書は250万部のベストセラーになり、大学教授という肩書を持ち、小論文・作文の指導者としても全国に知られている。そのためだろう。しばしば私の人生は順風満帆であったかのように思われることがある。

 

とんでもない!

 

今でこそ、私は「成功者」とみなされることが多いが、20代後半から30代前半にかけて、私は不遇と絶望の中にいた。そして、その後の人生は、絶望から這い上がり、そこからなんとか努力を重ねた年月だった。

 

どんな絶望だったか、どんな不遇だったかについては、詳しいことは書かない。ただ、こう言っておこう。なにをしてもうまくいかず、定職に就けなかった。そして、女性関係でも大きな痛手を受け、激しい女性不振に陥っていた。収入は生きていくのにかつかつ。蓄えはゼロ、財産もゼロ。将来の見込みもまったくなかった。

 

そんな生活をしながら、私は絶望に打ちひしがれまいと必死だった。毎晩、くじけそになる自分を奮い立たせ、再起できるようにと自分に言い聞かせた。

 

それは現在私の妻となっている女性が私の前に現われ、小論文指導の仕事で芽が出はじめて未来に多少の希望が見えるようになるまで続いた。

 

本書に示すのは、そのころ、私が不遇と絶望の中で自分に言い聞かせていた言葉の数々だ。私は、絶望し、やけになり、すさんだ生活を続けようとする自分に打ち勝って、なんとか踏みとどまった。そして、その後、それなりの努力をし、それなりの幸運にも恵まれて、それなりの成功を得ることができた。

 

(中略)

 

私は私が立ち直ろうとして自分に言い聞かせた言葉が、現在苦しんでいる人にも役に立つかもしれないと思い、本書を企画した。多くの人に、決して負けないでほしい。私が自分に言い聞かせた言葉を思い起こしてほしい。

 

自分を再起させた言葉が、ほかの人を再起させるのに役立てたら、こんなにうれしいことはない。

(同書から抜粋)

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いかがでしょうか。彼の背景が少しはおわかりいただけたと思います。ここまででだいぶ長くなってしまったため、つづき(私が一番膝を打った項)は次回の記事でお届けします。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。