心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

「許す」に隠された意味

作家のひすいこたろうさんと次世代リーダーの幕賓(ばくひん)の吉武大輔さんの共著「パズるの法則」に あるお話が紹介されます。そのお話は2人のオリジナルではなく、世界中でベストセラーになったニール・ドナルド・ウォルシュ著「神との対話」に出てくる内容です。以下に「パズるの法則」から抜粋します。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

まだ生まれてくる前の光の世界で、小さな魂が「僕は<ゆるす>ということを経験してみたい」と願うのです。でも光の世界には分離もないし、そもそもゆるせない相手がいないので<ゆるす>という経験ができませんでした。

 

<ゆるす>という経験をするには<ゆるせない>という行為をする役割の人が必要になります。そんな嫌な役割を誰もやりたがる人はいません。そんな時に、名乗り出た魂がいたのです。「私がやります。私があたなにゆるす経験をさせてあげます」と。

 

小さな魂は、そう名乗り出てくれた魂に聞きました。「どうして、そんな嫌な役をやってくれるの?」

 

名乗り出た魂は答えました。「あなたのことを愛しているから」さらにこう続けました。「あなたの次の人生で、私が<ゆるせない人>になるわ。そして、あなたにもっとひどいことをする。そうしたらあなたは<ゆるす>ということを経験できるのよ」

 

そして最後にこう言うのです。「でもひとつだけ忘れないで。私があなたに思いつく限りのひどいことをその時に・・・どうか本当の私たちを思い出してほしいの」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 この話にひすいさんは次のように肉付けします。

「わざわざあなたに問題を与える嫌な役割を演じてくれるのは、あなたのことを誰よりも愛してくれているからです。こう考えると嫌な人との間にこそ、最大の愛を見い出せます」

 

「<ゆるす>という経験を成り立たせてくれるのは<ゆるせない>人の存在です。怪獣がいなければウルトラマンというヒーローも存在しないんです」

 

「良い・悪い、好き・嫌いではなく、"お互いの関係性に隠されている役割り" を見ようとする時、そこに愛が見えてきます。嫌な人はあなたが望んでいる経験を演出するための敵役(かたきやく)を演じてくれているのです」

 

「"点" で人生を見ると、その瞬間の幸・不幸、運・不運はあります。しかし人生をひとつの物語として "線" で見ると、すべては愛を深める伏線なのだと見えてくるのです」

 

もしあなたが輪廻転生という「カルマ」を信じられる人でしたら、本記事の内容は一つの参考としてあなたのストレスマネジメント、ひいては喜び・嬉しさにまで昇華させられる内容となっているのではないでしょうか?

 

私は物事を前向きにとらえたり、人を許すことができるようになるのに、時空を超えたさまざまな視点をもつ "俯瞰" が有効打になると思っています。例えばものすごく性格の悪い人がいたとして、"なぜそのような性格になってしまったのか?" と洞察してみたとします。

 

すると「親の虐待を受けて育ち、人を信じられなくなった」「幼少から容姿をイジられ、自分に自信が持てなくなり心を閉ざしてしまった」「最近にイヤな出来事があり、それをまだ引きずっている」「前世に凶悪な犯罪を犯し、今世はその報いを受けるべく ねじ曲がった性格を植え付けられた」など、さまざまな可能性を発想できます。実際に調べればそれらしき原因は必ず一つや二つは出てくるはずです。なぜならこの世は原因のない結果はないと考えるからです。

 

輪廻転生を前提にしようがしよまいが、一つの視点にとらわれず、立体的・多面的・多角的に俯瞰する大切さはあらゆる面で有効に働くと思います。「許すことに隠された意味」もその例外ではありません。その発想回路はあなたの心をきっと救ってくれるはずです。

 

人間関係において「人を許す」ことほど難しいものはありません。あなたがそんなシチュエーションに出くわしたとき、本記事が少しでもお役に立てれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 引用・参考文献

f:id:leonet0702:20200126143652j:plain