心の戦士!~心が前向きになる言葉~

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「われを愛し、われを敬せよ」

二宮尊徳に次の詩(うた)があります。

 

「父母(ちちはは)も

その父母(ちちはは)も

わが身なり

われを愛せよ

われを敬(けい)せよ」

 

とても素晴らしい詩です。

 

私たちの先祖を辿っていくと、両親で2人、これを1代とします。2代で4人、3代で8人、4代で16人、・・・20代で104万8576人、30代で10億7374万1824人です。

 

私たちのルーツは天文学的数字に支えられています。これだけの先祖の知恵が自分の血に流れていると思えば、やる気ひとつであらゆる能力を開花できそうです。また別の角度で、これだけの先祖が自分の人生を応援してくれていると思うことも励みになります。

 

大事なことは、「自分から思う」こと。「自分から思いを馳せる」ことです。やまびこと同じで自分から投げかけなければ何も反応しないのが世の常です。ご先祖からの応援も、知恵の拝借も、つねにご先祖を思うことで、そして確信をすることでエネルギーが湧き、本当に現世でもあらゆる人間関係を通して自分のもとに降り立ちます。

 

これはオカルトな話ではありません。ご先祖があの世から助け船を出してくれるという話ではなく、自分のやる気という名の潜在能力を発揮するのに、ご先祖に想いを馳せることがこの上なく有効という話です。

 

自分はご先祖の代表であることに感謝誇りを持てば、生きる勇気が備わります。現実と戦うのは無論、自分であり、現実と戦えるのも自分だけです。その胸中にご先祖を背負う覚悟をもつかどうかは人それぞれです。

 

父親や母親が配偶者や子どもを背負って、仕事に精を出すのと同じです。勝手に思いを馳せ、その人たちを背負い、その人たちの分まで頑張ろうとする姿勢が自分を強くし、賢くしてくれると個人的には思います。

 

最近は言わなくなりましたが、昭和の時代は「故郷へ錦(にしき)を飾る」とか「上京して一旗揚げる」などと言われることがありました。そんな人たちは、故郷を背負って上京し、夢に挑まれたことと思います。そして一握りの人は本当に実現を果たされたと思います。ソフトバンク孫社長ともなれば、故郷を飛び越え日本時代を背負って現在も活躍されています。

 

どのレベル(規模)を背負うかは、人それぞれですが、くり返しになります。大事なことは「自分から思う」ことです。この世は鏡の法則が働いていて、「自分から思う」ことが自分に跳ね返ります。短期で跳ね返らなくても、長期で跳ね返るというのが実際です。

 

命の尊さは自分だけを見つめてもわからないかもしれません。自分の能力や才能も同様です。そんなときは己(おの)がご先祖を想い、ご先祖のために喝を入れ、ご先祖のために休憩し、ご先祖のために遊べば、ふと見えてくることがあるかもしれません。つまり自分のやりたいことが浮き彫りになり、素直になれる瞬間が訪れるかもしれないということです。

 

「先祖に顔向けができない」という言葉もありますが、悪いことをしないという抑止だけなく、自分の命や人生をめいっぱい自分や周りのために花を咲かせる勢い・前向きさに転化していきたいものです。

 

嫌なことから遠ざかり、嫌な人から遠ざかる。そしてめいっぱい遊び、きちんと休憩をとる、睡眠をとる。すべてが自分の命(人生・生活)を大切にする行為で、即ち、先祖を大切にすることにつながると思います。

 

「父母(ちちはは)も

その父母(ちちはは)も

わが身なり

われを愛せよ

われを敬(けい)せよ」

 

私たちはもっと自分を愛し、自分を敬ってもいいと言ってくれています。逆説ですが、自分を敬愛できているから、ときに自己犠牲をいとわず他者を助けることができるのではないでしょうか。ご先祖への感謝が、自分を敬愛せしめます。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。