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「ユニバーサル・モーター」

脳科学者の茂木健一郎さんが担当編集者から聞いた話です。その担当者も評論家の小林秀雄さんから生前に聞いた話だそうです。それが「ユニバーサル・モーター」。いったい何のことでしょうか?

 

それは「ヨット」の話しです。ヨットにはスピードを出すためのモーターと、それ以外に、スピードは出ないけど、必ず港までたどり着くための、絶対に故障しないモーターが付いているとのこと。そのモーターが「ユニバーサル・モーター」。

 

茂木さんはこの話を受け、目先の勝敗に一喜一憂しない、長い目で見る視点が必要と感じたそうです。目先に集中し、目先の勝敗を気にしつつも、一方では、目先の勝敗を超越した長期的な視点をもつ、そういうことです。

 

ではどうしたら私たちに長期的な視点(ユニバーサル・モーター)を持てるのか?

 

私はそれは「公」「利他」の精神に基づくのではないかと考えます。ソフトバンク孫社長でいう"デジタル情報革命"です。都心だけでなく、地方や田舎の人たちも、いつでもどこでもネットがつながり、SNSやゲーム、情報発信ができるという世界の実現。そして現在、晴れてそれが叶い、次はAIやVRを使ったさらなる発展形の実現を見ていることでしょう。

 

またこういう見方もできます。"セロトニン的幸福、オキシトシン的幸福こそ「ユニバーサル・モーター」である" と。

 

精神科医の樺沢紫苑さんは「人間の幸福を司る三つの神経伝達物質」にセロトニンオキシトシンドーパミンを上げられます。セロトニンは心と身体の健康や安定、オキシトシンは愛情や繋がり、ドーパミンは興奮や社会的成功。幸福になるには、セロトニンオキシトシンドーパミンの順に優先度を持つことが大事と言われます。

 

セロトニン的幸福=「やすらぎ」「癒し」「気分」の幸福感

オキシトシン的幸福=「つながり」の幸福感

ドーパミン的幸福=「やる気」による幸福感

 

樺沢さんは次のように言われます。

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いくら仕事をして地位や名誉、お金を手に入れても、健康や人間関係が崩壊してしまっては何の意味もないはず。それに、何か病気を抱えた状態でバリバリ仕事をするとか、家庭やパートナーとの関係が不安定な中で仕事に集中するのも無理があります。安定した精神状態(セロトニン的な幸福)と、安定した人間関係(オキシトシン的な幸福)、心と体の健康があって初めて人間は本来のパフォーマンスを発揮できるのです。

 

たとえるなら、セロトニンオキシトシンは住宅でいうと基礎。基礎がしっかりしていると高層ビルを建てられますが、基礎が脆弱な状態では1軒か2軒しか建てられないイメージです。

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モーターを(人間の幸福を司る)神経伝達物質になぞらえれば、セロトニンオキシトシン「ユニバーサル・モーター」と言うことになると思います。

 

やはり私が当ブログで繰り返しているように、幸福への投資もドーパミンだけに偏らせず、セロトニンオキシトシンに分散し、分散の割合も実はドーパミンに偏りがちなところを、セロトニンオキシトシンを持っていくことこそが、人生の幸福(人間的な幸福)を可能とするということだと思います。

 

私もこの樺沢さんの話を受け、とてもひどく納得したしだいです。会社員や自営業者の方は特に、時間の費やし方が必然的に仕事に傾きます。それゆえ、仕事での幸福こそ、人生(人間的)の幸福と見紛ってしまいます。しかしそれは錯覚。目先の視点のみの話です。

長い目で見れば、セロトニンオキシトシン的な幸福を追求する方が人生(人間)の幸福を潤沢なものとし、土台(基礎)が安定するから、目先の勝敗も乗り越えられるのです。

 ヨットのモーターで言えば、ユニバーサル・モーターがあるからスピードを出すためのモーターが発動できる、そう考えたほうが合点がいきます。

 

ユニバーサル・モーター

=「公、利他」の心

 

ユニバーサル・モーター

=セロトニンオキシトシン」を大事にする心

 

一人一人が「ユニバーサル・モーター」を持たなければ、誰かの人生に翻弄されるばかりで、根無し草の人生が待ち受けます。人と比べることのない、いや人と比べようのない世界の育み、それが「ユニバーサル・モーター」の価値。その価値観があるから、スピードを出すためのモーター(ドーパミン的な幸福)を作動させられ、走行を楽しめるのだと思います。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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引用・参考記事

realsound.jp