心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

「受け身」な幸福

私は週に2,3回は、自宅で胡坐をかきながら腹式呼吸を行います。心身がスーッと軽くなる感じで、副交感神経が優位になるのがわかります。そこで意識するのは吐くことと止めることです。鼻からスーと吐き始め、吐き切ったら今度は口から吐きます。この2段階でようやく吐き切り、今度は鼻からめいっぱい吸います。ちょうどピークあたりで呼吸を止め、2,3秒後にゆっくり鼻から吐きます。これが私が行っている腹式呼吸の一連の流れです。

 

この呼吸法になぞらえて、本日は幸福論を考えます。結論、表題にあるように、受け身な幸福をもっと堪能しようということです。

 

受け身な幸福とは、公園に咲いている小さな花や蝶々、眺望のいい夜景やかわいい動物など、ちょっとした自然現象に心を奪われる行為をさします。意識の高いビジネスパーソンや仕事人、各分野のプロフェッショナルな方などは、とかく生き急ぎがちで、はたしてそれでいいのか?と他人ながら思ってしまうことがあります。

 

もちろん生きる価値観は人それぞれですが、何かの目標に向かって獲得することだけが幸福のすべてではないことは、それなりの年齢に達すれば誰でもわかっています。しかし目を背け、ないがしろにしてしまうのです。なぜでしょうか? それは「何のために生きているか?」という自問を忘れてしまうからです。

 

「生きる」という壮大なテーマに、たった一つの分野でしか語れないのは完全に視野狭窄です。たまには昼間から公園のベンチでぼーっとしてもいいですし、何もかも忘れて快活にジョギングしてもいいでしょう。気持ちのいい日に、適度なランイングを30分以上続けると、本当にランナーズハイが起こります。60分でも120分でも走り続けられるよな感覚に襲われ、私は60分~90分ほどを走ります。毎回ではありませんが、そういう感覚に襲われたときは、人間の生命の神秘さを感じます。本当に狩猟時代の人間と生命の仕組みは変わっていないのだと。このランナーズハイの感覚も受け身の幸福で、走る行為は意識的でも、どこかで走らされているような感覚を覚えるから不思議です。

 

一番手軽でおすすめなのは、景色のいい自然スポットに身を置くことです。私は都内で数か所そういうスポットがあり、何の用事もなく一人でフラーッと出かけます。そして一瞬でもその景色と一体となれたらそれでもう満足、気づいたら感謝の念がこみ上げています。また心が落ち着く喫茶店やカフェなどでくつろぐ時間もいいと思います。

 

努力や根性、継続力など、どれも大切なことですが、そういった精神を下支えするのは自律神経の健全性です。自律神経の健全性は、副交感神経を優位に保つ時間をきちんと確保することで得られ、睡眠やおいしい食事、適度な運動はその代表例です。それに加え、本日紹介した日常生活の中のちょっとした受け身的幸福の瞬間、それを大切にしてほしいと思います。

 

私たちが親に感謝し親孝行をしようと思うのも、親にさまざまなことをしてもらったからで、それも受け身の連続の時代からのこと。誕生日プレゼントをもらったり、その他のことで祝ってもらったりもすべて受け身なこと。音楽を聴くのも受け身なら、マッサージをしてもらうのも受け身です。

 

あまり能動にしばられず、呼吸のように吸うことと吐くことは半分半分。意識するのは吐くときと止めるときで十分で、吸うことは勝手に吸ってくれますから意識しなくてもなされます。睡眠も勝手に寝てくれますし、風も勝手に心地よくしてくれます。太陽もセロトニンを作ってくれるだけに、元気と前向きさをくれます。

 

「もちつもたれつ」という言葉あるように、意識だけで頑張ろうとせず、受け身的な幸福も大事にするクセをつければ、もっと私たちは生きやすく、ストレスも自然と発散される生活が可能になります。

 

日常で頑張っている人ほど、名もなき花や草木、あらゆる景色を楽しむ時間を大切にし、心を洗っていただきたく思います。

 

「大切なものは目に見えない」

受け身な幸福もその一つではないでしょうか。

 

「受け身」な幸福

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。