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常に「出発」を大事にする

人間国宝、織物作家の北村武資さんの言葉に次があります。

 

「常に出発を大事にする」

 

1年の出発は元旦、1日の出発は起床です。自分なりのさまざまな単位の「出発」を見定め、それを大事にするという考えです。

 

「終わりよければすべて良し」という考えもありますが、現実には出発の良さがあって、終わりの良さも発揮できると思います。つまり「終わりの良さ」は出発の良さから始まるということ。一例を申し上げます。

 

誰かと初対面でお会いするとき、こちらがいきなり遅刻をすれば、先方はそれだけで自分と今後の付き合いは拒まれるかもしれません。この場合、遅刻をせずに初対面の挨拶が良好であれば、終わり際の余韻も良くできるかもしれませんが、そうでないかもしれません。いずれにしても、出発に遅刻をし、相手の心象を悪くすることは避けられます。

 

最初の挨拶で好印象を得られれば、それがそのまま尾を引き、終わりの余韻までよくできるかもしれません。最初の挨拶は身なりや笑顔など、印象付けるすべてのことを含みます。

 

「スタートダッシュ」も同様です。スタートダッシュができるにこしたことはなく、スタートダッシュがその後の速度に支障をきたすことはほとんどありません。

 

このように一例から深掘って考えると、「出発」という二文字を意識するだけでも、人生そのものがいい方向に変えられそうです。「一年の計は元旦にあり」という言葉も、元旦を良く生きれば、その後の364日を本当に良く過ごせるかもしれません。1年の計を元旦(1日目)に守れば、2日目も守れる可能性やモチベーションは膨らみます。

 

「出発」

 

この二文字を随所に意識し、そのための準備に余念を無くす姿勢は、過程や終わりを良くする可能性を膨らませます。信頼を勝ち得る可能性も高まります。あの松下幸之助翁も意思決定の心構えにこんな言葉を残されています。

 

「出発点に誤りはないか」

 

未来のことは誰にもわからないのだから、私たちが意識すべきは、出発点における目的意識の明確化や動機に曇りはないかの自己点検にあるというのです。そこがクリアになっていれば、仮に結果につながらなくても後悔はなくせます。毎日に自分なりの「出発」を設定し、必ずそれを良好にできるよう、自己管理に励みたいものです。

 

「常に出発を大事にする」

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。