疲れは「目」から
私は15年ほど前に次の本を読みました。
吉田 たかよし著「1分間ですべてが決まる!」(2004年3月発売)
著者の吉田さんは、テレビのクイズ番組等によく出演されていたため(最近はわかりませんが…)、あなたもご存じかもしれません。現在の吉田さんは心療内科医 医学博士 本郷赤門前クリニック院長という肩書です。
もう15年も前ですから本の中身はほとんど覚えていません。しかし今でも印象に残っている内容があります。それが「疲れは"目"から」です。
"疲れ"といえば肉体疲労や精神疲労をイメージしがちですが、もちろんそれもあります。しかしボクシングのボディーブローのようにじわじわと蓄積するのが「目」からの疲労です。車の運転を思い浮かべてください。そのときは疲れていないようでも、しっかりと神経は使われていて、疲れを感じるときには相当にまで疲労が蓄積しています。
そこで少しでも「目」からくる疲労を緩和しようと、「目」を温めることが有効と言われます。私も以前に何かの記事で書きましたが、ホッドリンクを飲むときに、必ずそのマグカップを目のまぶたに押し当てます。するとジワーッと疲労が緩和されるのを感じます。別に温かいマグカップでなくても「めぐリズム」などのグッズを使っていただいてもなお効果的です。
この「目」の疲れを緩和させ、回復させるには、まずもって「目を閉じること」です。目を閉じれば、目はピント調節の働きをせずに済み、目からくる情報処理も脳はしなくて済みます。ですから、吉田さんの著書ではありませんが、1分間があれば、目を閉じて眼球運動や脳を休ませることです。脳を休ませれば、人の1日に限られたウィルパワー(意志力)も休ませられます。
「目を閉じること」は、日中の活動時の話だけではありません。なんと昼寝や仮眠、就寝時のほうがもっと役立つ話です。なぜなら夜の就寝時にベッド(布団)の上で目を閉じるだけで、熟睡した時の80%程度の睡眠効果が期待されるからです。
ウソでしょ⁉
そう思われたかもしれません。私も正直 信じられませんが、下のダ・ヴィンチニュースの記事にはそのように書いてあります。理由はなんなのでしょうか?
それは「目を閉じれば、涙が瞳全体に行き渡るから」だそうです。涙には血液と同じ成分が含まれるため、目を閉じ 眼球に涙を行き渡らせることで、眼球が必要としている栄養分や水分を眼球が吸収できるというわけです。
また目を閉じるだけで脳の脳波は、リラックス状態に現われる「アルファ波」になるそうです。目を閉じることはリラックス効果も生むということです。
すべての人に、すべてのシチュエーションで当てはまるわけではないとは思いますが、「疲れは目から」は少なくとも私の体感としては当てはまります。また就寝時は目を閉じることで、いつの間にか眠りにつくことから、目を閉じることで副交感神経が優位になり、リラックス状態を生み、それが眠りにつながることは誰もが認める事実だと思います。
ときに悩みが考え事、また就寝前にブルーライトを浴び過ぎたことで、眠りに就けないときがあるかもしれません。しかしそんなときでも、目を閉じるだけで、閉じないよりは はるかに眼球や脳を休ませられます。
ぜひ日中のこまめなオン・オフ(の使い分け)に、また就寝時の睡眠に、「目を閉じること」の重要性を意識されてみてはいかがでしょうか? また日中の休憩時などに、私がお伝えした「目を閉じ "目を温める" 効果」も試していただけたら幸いです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事