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投資の鉄則

本日は投資の鉄則について。

 

それは「利確(利益確定)」するということです。なぜこんな話をするかというと、先日次の本を読んだからです。

 

佐藤治彦著「素人はボロ儲けを狙うのはおやめなさい 安心・安全・確実な投資の教科書」

 

著者の佐藤さんは長年金融業界で働かれた経験をもとに、一般的に言われていることへの疑問や解説を初心者にもわかりやすく説かれています。さまざまなお話があったなか、本日は「利確」することの重要性を紹介します。

 

まずあなたが、ある投資信託を10万円分購入したとします。その10万円が3年後に時価で20万円になりました。3年で10万円の利益、けっして悪くありません。しかしよく考えてみてください。それはあくまで計算上の利益で、実際に手にした利益ではありません。そうです、その投資信託を売って初めて10万円の利益が確定します。

 

これは当たり前の話ですが、実際に売れる人はそうはいません。なぜなら含み益だけで満足してしまうからです。しかし株や指数は波を打ち、らせん状を描くように伸びます、利確をしないとどこかで下落し、それが想定外に長引けば、売るときは下落の最中になるかもしれません。

 

本当に長期で考えるなら、いっときの下落もどこ吹く風と受け流せますが、使うことが前提にあるなら、利確をしておくにこしたことはありません。ここで私の経験をお聞きください。私は投資信託のほかに、仮想通貨(暗号資産)も10種類以上保有しています。確か2021年に購入したもので、購入後は順調に利益が膨らみました。あのビットコインが「1ビットコインあたり700万円ほど」を付けたときです。その他のアルトコインも高値を付けました。しかしです、どこかで頂点を打ったのち、2022年12月現在、見るも無残な形で推移しています。おそらく私の暗号資産は購入価格の30%か40%ほどに縮小し、イメージでは100万円が30万円になっている感じです。

 

しかし利益が出ていたときにきちんと売っていたら、逆に利益を手にできました。それほど利益確定は覚悟がいります。もっと伸びるのではないか、伸びたら早じまいしたことを後悔するのでは?と欲が出るのです。勢いのあるときはそれはそれで売れず、急落しても、売れる人はいますが、また反転するのでは?と様子を見る人も出ます。

 

精神的にお勧めなのは、すべてを利確せず、半分か一部を売却し、残りを欲と付き合わせることです。これなら折衷案で精神衛生上も悪くありません。また利確したら手元に現金が残るわけなので、その現金でまた〇〇ショックなどの下落時に覚悟をもって購入に向かうのです。著者の佐藤さんはそこのところも強言及され、落ちてくるナイフを素手でつかむのは、それはそれでたいへんだが、果敢にリスクを取りに行くからリターンも生まれるのだと力説されます。ただし佐藤さんの投資対象は低コストのインデックスファンドに限ります。

 

佐藤さんの言い分を一言でまとめると、「低コストのインデックスファンドをこの上ない下落時にスポット購入せよ」ということです。しかしいつが底値かわからないのが実際で、その場合は下落の底値と思われるところで一回スポット購入し、その後も下落したなら、下落がおさまり上昇に転じ始めたときに二回目のスポット購入をするとのこと

 

もう一つ佐藤さんが言われる注意点を述べます。それは「追っかけ買いはするな」ということです。先ほど「上昇に転じ始めたときに二回目のスポット購入をせよ」と書きましたが、転じ始めてしばらくしてさらに上昇をしているときに購入することを「追っかけ買い」といい、そのタイミングは、すでに購入するのに遅いということです。投資で失敗する人は、とかく高値掴みをします。高値掴みをするくらいなら、底値でなくても、下落の最中に買うほうがよく、その目安は最高値から最低でも30%は下落していること。できたら50%の下落が最良です。

 

ということで、話の幅を広げてしましましたが、元に戻してまとめます。投資をするタイミングも大事ですが、儲かった分をきちんと現金化することも大事だということ。長期で投資をする人でも、利確をし、再度下げたところで購入し直した方が間違いなく購入平均単価は下げられ、底値からの上昇時は、投下資本が大きくなった分、リターンに跳ね返ることは当然の理です。

 

投資の鉄則

 

買うことと売ることがセットで、本当の意味の利益確定です。せっかく上がったのに、また下落を見守るのはもったいない話。そのためには天井と思われるところで利確するか、天井がわからないなら一部だけでも現金化する、または少しずつ利確する、それが賢明ということです。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。