心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

収支における「パーキンソンの法則」

時間活用が書かれた実用書の中には、ときどき掲題の「パーキンソンの法則」が紹介されています。あなたも一度はお耳にされたことがあるかもしれません。内容は「人は作業に与えられた時間枠を使い切る傾向にある」というものです。いっけん「?」と思われたかもしれませんが、具体的にはこういうことです。

 

「この資料を今日中に作ってくれ」と上司に頼まれたなら、午前中に済ませる人は少なく、終業までに仕上げる人が多数になるということ。しかし「この資料を午前中に作ってくれ」と頼まれたら、先ほど終業までかかった人も午前中に仕上げることができる人多数になるということです。

 

つまり人は与えられた時間枠を使い切ろうとする傾向があるということ。少数や多数という言葉を使ったのは、無論、全員に当てはまるわけではないからです。世の中には前倒しを習慣にしている人もいますし、状況によって仕上げる時間が変わる人もいます。しかしこの「パーキンソンの法則」は本当に人の易きに流れる性質を見事に言い表していると思います。

 

私事ですが、私も早く帰宅したときは、「今日は1時間早く就寝しよう」と思います。しかしそれが見事なまでにできないのです。なんだかんだでいつもの時間(私は夜の12時ごろ)まで何かをしてしまうのです。早く起きたときもそうです。1時間早く起きれば、1時間は何か生産的なことをしようと思いますが、特に何もできなく、いつもの時間になりようやく何かのエンジンがかかります。

 

人の習慣は外部から強制的に縛られないと、いつもの癖が支配します。ちょっとした意識の切り替え程度では、この癖は治せません。翌日に特に予定がなければ夜や翌朝をダラダラと過ごしてしまいます。さて、本日はこの時間活用における「パーキンソンの法則」は、家計の収支にも当てはまるという内容でお届けします。

 

時間が、与えられた枠をめいっぱい使おうとするなら、出費も同様です。月給の手取りが20万円で、必要経費が15万円の人なら、残りの5万円は基本、めいっぱい使われます。必要経費は家賃や日用品、通信費などのぜったいに払わないといけない出費を指します。

 

だから「天引き貯金」です。外部から強制的に引き抜かないと、人は、あればどうしても使ってしまいます。よく「貯金をしている人は意志が強い」と思われがちですが、はたして疑問は残ります。意志が弱くても環境の力を借りて、成している人のほうが多いと思うからです。

 

先天的に、または親の教育等で、よほど自制心が強い人でない限り、「人は易きに流れる生き物」を前提に環境設定を考えないと、あらゆる実行に支障が起きるのが実際だと思います。

 

頭のいい人は、いつも「実際」ベースで考えます。自制心を育もうとするのではなく、環境をどう自分に利用活用させるかを考えることが大事です。家計の収支においては、やはり王道の天引き貯金が、貯めるに有効です。具体的には自動で外部の(すぐに引き出せない)口座に移行されるしくみを設定するということ。それには、私は投資信託の「毎月積立」をお勧めします。

 

また人の幸福を考えたとき、「制約の中に知恵が生まれる」という言葉があるように、天引き貯金(投資)をしようと、知恵が幸福を創り出します。数万円がないならないで、ないなりに幸福を見つけ出そうとするのが人間です。そこで副業なんかをすれば、副業で天引き分やそれ以上を生み出せるかもしれません。別に副業をしなくても、スポーツや勉強、映画鑑賞等で心を豊かにするのもけっこうです。

 

極めつけは、天引きに回した数万円を仮に回さなかったとして、本当に活きた使い道ができていますか(できましたか)?ということ。貯金ができない人の大半は、なんとなく使って何らかの自己投資に成り得ていない人が多いように思います。だったらせめて貯金に回して未来の可能性を大きくしてみては?と私は思います。

 

ただしその時の年齢や状況でしかできないことがあるのもまた事実。それを「機会」というなら、機会損失は避けなければならず、そのときは待ってましたとばかりに楽しく使ってください。ここでは具体例は言いませんが、人生の思い出という観点で、こちらも本当に重要なことです。

 

収支における「パーキンソンの法則

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。