「食事」も投資⁉
食事をすれば、胃の中に入った食べ物はすぐに燃焼されてエネルギー源になる、そんな風に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかしそれは少し違います。
食べ物はまず胃腸で消化され吸収されます。それが肝臓で脂肪に変えられ、体内に蓄えられます。その脂肪は必要なときに少しずつ分解され、そこで初めてエネルギーになります。
つまり私たちの今日を動かしているエネルギーは、数日前に食べて内臓脂肪に変わった食べ物によるということです。
もちろんバナナなど、食べて数十分でエネルギーになる食材もありますし、口から入った食べ物がすべて脂肪に変わるわけではありません。
そこは食べ物の種類や食べる量でケースバイケースですが、本記事で申し上げたいことは、運動や空腹時間をもって、できるだけ今付いている内臓脂肪を燃やす意識をもってみてはいかがか? という提起です。
今付いている内臓脂肪や皮下脂肪を燃焼させずに、どんどん上積みする先は「メタボリックシンドローム」であり、糖尿病をはじめ、生活習慣病の前段階です。
内臓脂肪を燃焼するには、有酸素運動や空腹時間を持つこと、それに加え食後の血糖値の上昇を抑えることがあげられます。
食後の血糖値を急上昇させると、膵臓から分泌されるインスリンが血糖値を正常に戻すべく過剰に分泌され、それが血中の糖分を脂肪に溜め込みやすくします。
そこで「野菜→たんぱく質→炭水化物」の順番で食べたり(ベジファースト)、食後1~2時間以内に、軽いストレッチや歩行などの運動をすることで、血糖値の上昇を抑えられます。血糖値の上昇が緩やかであれば、内臓脂肪は付きにくくなります。
「空腹時間を持つこと」というのは、エネルギー源に糖質(糖分)がなくなれば、体は糖質(糖分)に変わるものを探し始めます。それが脂肪。脂肪を燃焼させ、エネルギーに変えるのです。
あるお医者の説では、最後に食べ物を口にして10時間(の空腹)で、肝臓に蓄えられた糖がなくなり脂肪が分解され、エネルギーとして使われ始めるそうです。
そしてここからが斬新です。
最後に食べ物を口にして16時間(の空腹)で、いよいよ「オートファジー」が機能し始めるとのこと。
「オートファジー」?
「オートファジー」とは、古くなった細胞を、内側から新しく生まれ変わらせるしくみのこと。
細胞は主にたんぱく質で作られていて、日々の生命活動の中で、古くなったり壊れたりするものも出てきます。それらの多くは外に排出されますが、排出しきれなかったものは細胞内に溜まり、細胞を衰えさせ、体の不調や病気の原因となります。「オートファジー」は、そうした不要なたんぱく質を集めて分解し、新たなたんぱく質を作るというのです。
なぜ16時間後なのか?
「オートファジー」は、体や細胞がストレスを受けた際にも生き残れるように体内に組み込まれたシステムで、飢餓状態になったときこそ働きが活発化するからだそうです。
また「オートファジー」は、食べ物によって得られた栄養が十分にある状態では、ほとんど働きません。よって空腹状態のその先で初めて働き始めるというのです。
私は本記事を書くまでは「オートファジー」という名前を知りませんでした。ネットで情報収集していた折に見つけたのですが、決して眉唾(まゆつば)ものでもなさそうです。なぜなら2019年2月に出版された「空腹こそ最強のクスリ」の著者 青木厚先生が現役の医師として自信をもって説かれるからです。私はその著書をまだ読んではいませんが、電車のドア横広告で何回か見たことがあります。
さて、話が脱線しましたが、今日・明日の食事を気つけることで、3日後、1か月後、1年後の自分が変わるなら、それは「投資」と言えなくはないと思います。
実際にインターネットマーケティングのフロンティア企業 アカデミアジャパン株式会社代表の石田健さんが著書「早起きは3億の得」で「食事も投資」と言われます。
だからといって極端な健康法を勧めるつもりはなく、好きな食事、おいしい食事を摂られる中で、ちょっとした工夫を凝らすだけで、のちのちの健康度を高められるのが「投資」の意識では?とお伝えしたいだけです。
・なるべく栄養価の高い食事をとる
・食後の血糖値を急上昇させない
・運動と空腹で脂肪をエネルギーに変える
「食事も投資」
あなたはいかがお考えになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事