「食後のかかと落とし」と血糖値
前回の記事「高カカオチョコと血糖値」はいかがでしたでしょうか?
前回も申しましたが、当ブログでは、これまで何度と"血糖値の急上昇を抑える"方法を紹介してきました。そして私が紹介する内容にはある共通点があります。
それが「簡単」です。
今日からすぐにでも取りれられそうなものしか紹介しません。なぜなら私が複雑なことや面倒なことが続けられない性質だからです。しかし逆に簡単なことなら続けられる性質ももちます。
本日は『食後の「かかと落とし」運動と血糖値』についてお届けします。
「かかと落とし」と聞くと、なんだか格闘技の"それ"を思い浮かべますが、もちろん"それ"ではありません。ここでいう「かかと落とし」は「かかとの上げ下げ運動」を指します。
詳しくは下のリンク先記事をご覧いただきたいのですが、簡単に言うと次です。
1.(ふくらはぎの筋肉を意識し)両足のかかとを上げて3秒静止
2.両足のかかとを床にストンと落とす
3.その流れを30回繰り返す(朝昼晩の食後に10日ずつ分割してもOK)
以上です。
なんと簡単なのでしょう。
この食後の「かかと落とし」運動を推奨されるのは、糖尿病専門医として治療にあたられる泰江慎太郎先生です。泰江先生の簡単なプロフィールです。
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医学博士。日本糖尿病学会専門医。日本循環器学会専門医。京都大学大学院医学研究科博士課程修了。京都大学医学部附属病院、社会保険小倉記念病院、国立循環器病研究センター病院などを経て現職。
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さて、この「かかと落とし」運動を行うにあたり、付け加えないといけない重要なことが1点あります。それが食後5分以内ということ。この食後5分以内というのは最近に判明したことで、それまでは15分後とか1時間以内など、アバウトにされてきました。
なぜ食後5分以内なのかと言うと、食後の血糖値の上昇は食後15分から起き始めるからです。新型の血糖値測定器が開発されたことにより判明されました。
食後15分から上がり始めるなら、その前から"運動"を仕込んでおかないと、上昇を緩やかにするに間に合いません。
また泰江先生は、「かかと落とし」運動だけを食後の運動に勧めるわけではありません。実はスクワットや上半身体操も合わせて行うことを推奨されます。しかし「かかと落とし」運動が定着していないときから、あれもこれもでは気がめげます。そこで一番簡単にできる「かかと落とし」から入られることを勧められるわけです。
「かかと落とし」運動は座って行ってもOKです。ポーズは下の記事をご覧いただくとして、ポイントは全身の筋肉の70%を占める下半身の筋肉を動かすこと。その下半身の一端を担うふくらはぎを「かかと落とし」運動で動かせます。しかし太ももは動かせません。そこで応用編として「かかと落とし+スクワット」運動が推奨されます。さらに発展編として「かかと落とし+スクワット+上半身体操」が控えます。
捕捉でお伝えすると、従来は「食後の運動」はNGとされてきました。理由は食後に運動をすれば、運動によって起こる筋肉活動に血液が流れてしまうため、消化活動に必要な腸や脳に血液が回らなくなり、消化不良を起こす原因となるからです。
しかしその理論(メカニズム)を逆手に取り、「消化を緩やかにすることで、糖の吸収を緩やかにできる」とポジティブに捉えなおしたのが昨今です。もっと言えば「食後に脳や腸に血液を回すから、消化活動がスムーズになり、糖の吸収もスムーズになり、血糖値の急上昇を起こしてしまう」という論の成立です。
なるほど…
おっしゃる通りです。血糖値の上昇に着目すればその通りです。よって今のところ下半身を中心に食後の運動を行うことは、健康に"良い"とされ、肥満ならびに種々の病気のリスクを抑えられるということになります。
食後の「かかと落とし」運動と血糖値
1.食後5分以内
2.(ふくらはぎの筋肉を意識し)両足のかかとを上げて3秒静止
3.両足のかかとを床にストンと落とす
4.その流れを30回繰り返す(朝昼晩の食後に10日ずつ分割してもOK)
ぜひあなたも本日から実践してみてはいかがでしょうか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事