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「自然音」は最良の薬

前々回の記事「音楽の快感はアルコールと同じ脳領域」はいかがでしたでしょうか。音楽を聴くことで脳内の報酬系が活性化され、ドーパミンが分泌されるという話でした。またドーパミンは「動物的報酬」「人間的報酬」「短絡的報酬」のうち、「短絡的報酬」に該当するため、脳内処理として、アルコールを摂取したときと同じメカニズムが働くということもお伝えしました。

 

ただし音楽はアルコールや薬物と違い、体を蝕むことはありません。よってすぐに快楽を得られ、また聴きたくなるような依存的衝動にかられたとしても、それ自体に問題はないとされています。また私はその依存(衝動)を逆手に取ることが大事だと思っています。

 

どういうことかというと、音楽が「短絡的報酬系」ならば、それを「ごほうび」に目の前のことに頑張ればいいという考えです。学生ならば、勉強を「〇ページまで進めたら」とか、「15分頑張ったら」など、短期的な人参に使うのです。

 

幸い音楽は1曲3分~4分なので、1曲だけと決めればメリハリが利きます。それでもダラダラ聴き続けたりする可能性はありますが、そこは機械的に自分を律するしかありません。また「1日の最後に特定の曲を聴く」と決めて、1日を乗り切る方法もお勧めです。「1日の最後はA曲、1日の中の短期的な曲はB曲~Z曲を散りばめる」といった感じで聴くのです。

 

昨今の科学的な見解では、疲れてから回復につとめようとするのは効率が悪いとされます。よって計画段階から息抜きに音楽を活用することを盛り込めば、そして実践を図れば、そうでない日より、いっそう1日を円滑に進められるように思います。

 

さて、本日は音楽つながりで「自然音」の効果について。

 

結論、「自然音」を聴くことで、人の血圧や心拍数、ストレスホルモンの低下や認知機能の改善を促進することがわかりました。

 

明かにしたのはカナダ・カールトン大学の研究主任 レイチェル・バクストン氏で、4月6日の「PANS」にその結果を報告したとのことです。

 

もともと同研究チームは、自然音とは逆の人工的な騒音が人にストレスを与えることを発表していました。しかしその後は反対に、自然音がもたらす好影響を特定しようと、測定可能な30件以上の先行研究の分析を開始しました。

 

その結果、「鳥のさえずり」が、ストレスや不快感の緩和に最も効果的であることを発見。また、「川のせせらぎ」は、リラックス効果や、静けさのような心の安定性を高めるのに寄与しました。さらに、自然音は全体的として、血圧や心拍数、ストレスホルモンであるコルチゾールの低下、認知機能の改善、痛みの緩和などに役立つことがわかりました。

 

では「自然音」とはCDや動画など、生(なま)の自然音でなくてもかまわないのでしょうか?

 

調査対象のいくつかの研究では、自然音を人工的な騒音(交通や工事の音)に混ぜて行われ、それでも自然音にポジティブな反応を示したという結果がなされました。よって現地の生(なま)の状態でなくても、(CDや動画でも)効果はあるということが言えます。しかしベストを追求するならば、やはり現地の生(なま)の自然音が最良ということは否めません。

 

スマホやパソコン、デジタル情報社会の真っただ中で生活する現代におき、放っておけば自然と離れる一方です。人間じたいはアナログのため、そのアナログに栄養という名の「自然音」を(適度に)与えることが、結局はデジタルを最大限に吸収(活用)できる生物(人間)に育つのだと思います。

 

「自然音」は最良の薬(くすり)

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

 

nazology.net