信託報酬「ETF<投資信託」
「信託報酬」とは、保有期間と残高に応じて日割り計算でかかる費用のことで、運用成績に関わらず必ず発生します。つまりは投資家から見れば単純にコストなわけなので、安ければ安いほど投資家にとってはありがたい存在です。
そこでインデックスファンドに投資をする場合を考えてみます。基本、ETFにドルコスト平均法(定期自動積立)を用いた積立投資はできないため、積立投資をする場合は、投資信託が向いています。そして現在販売手数料も0円(ノーロード)のファンドが多いため、口数を増やすたびにコストがかかるということもありません。
ETFは証券取引所に上場している投資信託のことで、通常の株式のように機動的に売買ができます。その機動的な売買が可能という点では、投資信託にはないメリットと言えます。
しかし投資信託は金額単位の購入が可能なのに対し、ETFは口数単位のみの購入です。それが先に挙げたドルコスト平均法が適用できない理由であり、ETFのデメリットと言えます。また株式と同様に売買ができるわけなので、都度の売買手数料もかかります(しかし証券会社によってかからない場合もあります)。
「信託報酬」はどうでしょうか?
相対的に見ればETFの方が安いです。
つまり本記事は何を言わんとしたいのか?
それは保有コストはETFの方が安いわけなので、ある程度の残高になってそれ以上積み増していかない場合、すなわちほったらかしにする場合は、ETFでほったらかしにしたほうが信託報酬(保有コスト)が安い分だけお得になるのではないか?ということです。
例えば1000万円の額で見てみましょう。
ある投資信託の信託報酬が0,2%、同じ内容の あるETFが0,06%だったとします。その差は年間で0,14%。1000万円の保有にかかる年間のコストは次です。
投資信託:1000万円×0,2%=2万円
ETF:1000万円×0,06%=6千円
2万円‐6千円=1万4千円
信託報酬(保有コスト)で年間1万4千円の開きです。これを10年ほったらかせば14万円の開きです。
人によっては大した額ではないと言われるかもしれませんが、何もせずに(年間)数千円や1万円前後の開きが生じるなら、私は正直見過ごせません。数千円でも別の何かの購入に充てた方がお得と感じるからです。
とはいいつつも、当の私はまだ積み立て途中で、ほったらかしの域にはありません。よって計算どまりではありますが、もしあなたがほったからしにされているなら、ETFでほったからしにされた方がよろしいかもしれません。ぜひ本記事を参考にしてみてください。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。