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「思考」は現実化する⁉

先日 紹介した次の本に「思考は現実化しないが、行動は現実化していく」という項があります。

 

ますだたくお著「情熱をお金に変える法」(2018年2月発売)

 

著者のますださんは、1980年生まれ。治療家、事業家、店舗集客請負人として活躍される傍ら、インターネットを用いた集客や経営コンサルなどにも携わられています。

 

そんなますださんは、同書で思考がそのまま現実化するのではなく、思考を行動に移した結果が現実化するということを同書で述べられています。

 

"何をあたりまえのことを⁉" と思われましたか?

 

それだけ、成功哲学の第一人者であるナポレオン・ヒル博士の名著「思考が現実化する」が有名なのです。そして種々の成功者が自己啓発を唱えるときも、この手の話をことさらに強調するため、まずは思考・願望を強烈に思い描くことをインスパイアされてしまいます。

 

しかし現実に直接の影響を与えるのは行動しかありません。

 

銀座まるかん創業者 斎藤一人さんも数々の書籍で次のように言われています。

「行動した人のみが、幸せも成功も手にすることができる」「まずはやってみるんだな。お金のかかること以外は、やってみることだよ」「地球は行動の星だから、動かないことには始まらないんだよ」

 

一人さんの言葉はあなたもご存じだったかもしれません。

 

なぜ私が本日、このテーマを書こうと思ったかというと、先日本要約ユーチューバーのサラタメさんが、名著ザ・シークレット」を解説されていたからです。確か2,3日前の話しです。

 

ザ・シークレット」は2006年11月に日本で発売になり、この本がきっかけで俗に言われる引き寄せの法則がブームとなりました。それ以降は、さまざまな専門家や自己啓発家、作家や講演家がこれを題材に、講釈や解説を述べられています。

 

サラタメさんの話しに戻ると、サラタメさんは動画で、オカルトの域に注意しながら、サラタメさんなりの解釈で「引き寄せの法則」を述べられました。そして最終的には「引き寄せの法則」は実は科学的かつ実用的な内容なのだと結論付けられています。

 

題材が題材なだけに、賛否はあると思いますが、私はその動画を拝聴し、あらためて「思考は現実化する」を考えてみることにしました。実は私は「ザ・シークレット」も「引き寄せの法則」(の関連本)も読んだことがありません。読まなくてもなんとなく言わんとされることが予想できるため、無意識に敬遠していたのだと思います。よってこれから書くことは、私の自論となります。

 

結論、私の自論は、「思考は現実化する」に8割方同意する、というものです。

 

まずは「行動が現実をつくる」「行動が現実を変える」という論に異を唱える人はいないと思います。ただし行動の操縦桿が「思考」なら、やはり「思考は現実化する」ということになると思います。

 

しかしこんな疑問はあるでしょう。

"思考や願望だけの人もいるじゃん"

 

確かにその通りです。逆にそんな人が多数でしょう。

 

しかしそんな人の実際は思考や願望をもちつつも、"それでもどうせ自分はできないだろう"という打消しの気持ちももつため、やはり「思考は現実化する」ということになってしまいます。

 

つまりナポレオン・ヒル博士は「思考は現実化する」の「現実」に、成功のみを指したわけではなく、プラスを思考すればプラスの現実が、マイナスを思考すればマイナスの現実が起こるということを仰ったのだと思います。

 

そう考えると、強烈に何かを思考すれば、"それでも自分はできないだろう"という打消しの気持ちは一蹴され、気付けば行動しているという状態になり、現実化は時間の問題となります。

 

私が最初に「思考は現実化する」に8割方同意すると言った理由をここで申し上げます。「2割は反対」というのも、上述の"強烈"な思考に行動は必須と思うからです。思考だけで、思考を上書き更新はできません。もし更新できると言われるなら、それは思考ではなく妄想(空想)です。

 

行動を引き連れるだけの"強烈"さは、肌感覚から覚える情熱を指します。全身を包み込む臨場感をまといます。よって行動なくして情熱も臨場感も生まれないというのが私の考えです。

 

ということは、思考が"強烈"でなくても、斎藤一人さんが言われるように"まずはやってみる"という行動が、肌感覚の手応えを生み、その積み重ねで情熱が醸成し、興味レベルだった思考に"強烈さ"が帯びます。

 

つまり思考を問わず、行動から入ることで、(強烈な)思考がつくられるというケースもあるため「8割賛成、2割反対」という形をとったということです。「思考は現実化する」と言うと、出発点は「思考」と思いがちですが、そうではないという意味での「2割反対」です。

 

本テーマで私が一番大事と考える点が次です。

 

それは「思考」より行動が上ではないということです。思考を軽視し、行動だけがすべてと、行動重視型になる人は、一見現実的に見えますが、落とし穴が隠されていることに気づいていないかもしれません。

 

脳機能学者の苫米地英人さんは、ある動画で、コンフォートゾーン(快適空間)をズラした「ゴール」を設定したのなら、どんなことがあってもその「ゴール」は下方修正してはならないと言われていました。

 

大学受験を例に出せば、「東大合格」をゴールに設定したのなら、途中の偏差値が到底届かない結果にあっても、「東大合格」のゴールは下げてはならない、ということです。

 

なぜかというと、苫米地さんの言われる「ゴール」は、コンフォートゾーンがズラされていることに意味を持つため、「ゴール」を下げるということは、ズラされたコンフォートゾーンがズラされなくなることを意味するからです。つまり「ゴール」が現状に則されてしまい、ズレがなくなってしまうということです。ということは、無意識レベルで"現状でいいじゃん"となり、現状を破る力はどんどん削がれ、現状に合わせた「ゴール」と成り下がります。

 

「思考は現実化する」も同様です。

 

私たちは行動をするとき、その行動は基本"挑戦"です。ということは、挑戦の数だけうまくいかないことも出てきます。俗に言う"失敗"です。そうするとどうでしょう。私たちの「思考」を言霊やアファーメーション、イメージング等で管理しなければ、どんどん「思考」が行動結果に左右されます。すると失敗がつづき、失敗が繰り返されれば、"やっぱり自分には無理だったんだ""もともと無謀な挑戦だったんだ"と諦めの気持ちがもたげます。その諦めの気持ちが、イコール 諦めの思考です。

 

行動がたまたまうまくいけば、「思考」も上向きに更新され、肌感覚で情熱が醸成されます。ここに問題はありません。行動に任せればいい状態です。しかし実際は、失敗やミス、裏切りなどにも出くわします。人の真価はそんなときに分かれます。

 

「挑戦=失敗」を前提に、「思考」を常に管理する、さすれば、多少の失敗も、立て続けの失敗も、"七転八倒" 高い「思考」に行動がブラッシュアップされます。客観的にどれだけ失敗しようが、「思考」は主観、その「思考」が高止まりしている以上、行動はそれに合わせざるを得ないというのが実際です。

 

だから『行動より「思考」を上にもってこないといけない』ということです。これが私の「思考は現実化する」についての考えです。

 

言霊をアファーメーションと言ったりしますが、言霊でも瞑想でもイメージングでも、「思考」の管理は何でもいいです。自分に合った方法で、とにかく「思考」を高止まりさせる、ぜったいに「思考」を行動の奴隷にさせない、そんな意気込みが大事となります。"高止まり"と言いましたが、"自分が心から思う願望をちょっとやそっとであきらめるな"という意味で使っています。

 

「思考は現実化する⁉」

 

薄っぺらい願望レベルが現実化するわけがありません。行動が伴っていない以上、薄っぺらいと言われても仕方がありません。行動できない理由は、心の奥底では"どうせ自分は・・"という打消しの気持ちが付随しているからです。

 

しかしそれでいいのです。誰しも現状を超越した世界に足を踏み入れることは怖いです。現状にとどまっている方が安全で安心です。

 

だからささやかな行動で、なんとか現状を1ミリずつ変化させるのです。その変化を積み重ねれば、やがてどこかで覆われた雲にスキマが生まれます。そのスキマが向こう側の世界を肌感覚で知らせてくれます。"自分も本当にできるかも"と心底から思わせてくれます。

 

1ミリの変化など、覆われた雲、トンネルの中を歩く景色と変わらないかもしれません。その景色に思考を合わせてしまえば、もうそれまでです。行動はとたんに収束し、試合終了も時間の問題となります。

 

トンネルの中でも、思考だけはアファーメーション、イメージング、口癖、あらゆる方法を駆使し、思考を行動結果の奴隷とならないよう細心の注意で管理する、それが大事と私は考えます。

 

「思考は現実化する⁉」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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