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「仕事」の中に人生あり

現在は死語ですが、高度経済成長期は「モーレツサラリーマン」とか「企業戦士」などと言われ仕事に精を出す人が多く存在しました。「マイカー」は当たり前、「マイホーム」を目指して頑張る時代。

なぜそうだったのでしょう?

 

仕事を頑張れば、残業代や出世も可能、お金を稼げる時代だったからです。なぜお金を稼ぎたかったのか? 白物家電を始め、生活必需品が満たされていなかったことや、マイカーやマイホームのトレンド、高級ブランド品を身につけるカッコよさが重なりお金が市場を回ったからです。

 

しかし現代はどうでしょう。まったくの様変わりです。生活必需品も出揃い、十数年前からグローバル化社会が到来、そのあおりで非正規雇用が増大、格差社会が到来です。同時に勝ち組を担う若手社員らの悲痛な事件や精神疾患者の増加。そんなこんなで「ワークライフ・バランス」という動きが時代を捉え「働き方改革」の発足、残業の規制、有給消化の奨励と運びます。

 

そんな現代に逆行するように作家の千田琢哉さんは著書『「自己肯定感」が上がる100の言葉』で次のように言われます。

仕事を人生にすると、人生も充実する」

 

どういうことでしょう?

千田さんが経営コンサルティング会社に勤務していたとき、社内で最も講演能力の卓越したカリスマコンサルタントがいらっしゃり千田さんにこう言ったそうです。

「人生の中に仕事があるのではない。仕事の中に人生があるのだ」

 

千田さんはその言葉を 実は新しい考えではないか?と著書で提案します。ワークライフ・バランスが叫ばれる現代に、実は新しい考えであると。

 

千田さんの理由はこうです。

『「生活のすべてを仕事に向けることは良くない」という現代の傾向は、そういう人もいるかもしれないが、そうでない人もいて、そうでない人がそうすると返って幸せを遠ざけることになる』

 

千田さんは先のカリスマコンサルタントから言われた以降、実際に仕事に没頭し、人生を仕事で包み込んだそうです。その結果、仕事の幅と深さが両方とも一気に上がったとのこと。そのような自身の経験を経て千田さんは次のようにまとめます。

 

「仕事と人生は区別するものではなく、両方とも有機的に繋がっているものだ。有機的ということはそこに命が宿っており、調和が取れている状態のことである。どちらか一方を大切にすると、いずれ、もう一方も大切にできる。どちらか一方を疎かにすると、いずれ、もう一方も疎かになる。ただし実行の順番は大切で、やはり最初は仕事を充実させた方がいいだろう。真剣勝負の仕事で鍛え抜いた知恵と魅力は、必ず人生でも生きるからである」

 

引用文献

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あなたは昨今重視される「ワークライフ・バランス」について、どのようにお考えですか? 千田さんの言葉に共感されますか?

 

副業についても触れましょう。

 2018年に一部の大手企業が正社員における副業を解禁しました。理由は副業の取り組みが本業に好影響をもたらすというもの。大手に関してはこれまでにない改正だったため、メディアはその年の 2018年(平成30年)を「副業元年」と称しました。

 

そこに2019年、俗の「年金2000万円不足問題」が登場。 金融庁が個人の資産形成を促す報告書で、老後資産が2000万円不足するとの試算を示したもの。この問題が副業ブームに拍車をかけたことは否定できないところです。

 

ワークライフ・バランスが叫ばれ、残業規制や有給取得が奨励される一方、副業ブームが静かに巻き起こる現在、私たちは仕事観、人生観をいかに考えるべきか。

 

私はプライベートも大切と考えますが、千田さんの意見(言葉)に同調する者で、これからも仕事人間を恥じず、堂々と仕事を楽しみたいと考えます。

あなたも仕事好き、仕事人間の気がありましたら、千田さんの言葉はあなたのこれからを強く後押しすることと思います。もちろん仕事はそこそこに・・という価値観もごもっとも。大事なことは自分の価値観に素直になり、人生の限られた時間を大いに楽しむことです。

 

ということで、当たり前かもしれませんが価値観や好み、考え方に正誤はありません。大事なことは自分に正直に、素直に生きることを選択すること。その選択が仕事好き、仕事人間と出たならば、時代背景お構いなく、千田さんの言葉を地で行くべきです。きっとあなたの考えに共鳴する同志にも出会えると思います。

仕事を人生にすると、人生も充実する」

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。