成功のコツは二つ
「成功のコツは二つあります」
そのように言われたのは、現株式会社イエローハット創業者で掃除道を50年以上も体現される鍵山秀三郎さんです。
では二つのコツとは何でしょうか?
「コツコツ」
鍵山さんはこの話を講演でされ、どっと笑いが起こったそうです。しかし実際は冗談でも笑い話でもなく、その通りの答えになっています。その後どのような話をされたのかまでは(藤尾秀昭さんの著書には)載っていませんでしたが、鍵山さん自身が経営でも掃除でも、生まず弛まず愚直に続けられていることは、身近な方はもちろん、私のような読者にもわかっているところです。
鍵山さんの言葉に私が捕捉するのもおこがましいですが、しいて言わせていただくと、「コツコツ」の実現は「少」「小」を大事にするかどうかにかかると思います。
はじめから大仰に構えず、本当に小さなことから始めます。早起きなら5分だけ早く起きる、5分だけ早く寝るといった具合です。そしてできたら自分を褒めると同時に記録を付けます。記録が明日への糧になります。
なぜ「少」や「小」を大切にするのか?
それは、人間は根源的に変化を嫌い現状にとどまろうとする性質があるからです。コンフォートゾーン(快適空間)といったりもしますが、現状が最大のコンフォートゾーンです。それを打破するのは容易なことではありません。つまりは変化を積み上げること自体が自然の法則に逆らっていると言えるのです。
仮に「大」ができたとして、明日もあさっても継続しようと思えるでしょうか? 大方の人は無理でしょう。投資とまったく同じです。ハイリターンの裏にはハイリスクが潜みます。本当にハイリターンを狙いたいなら、時間をかけてローリターンを積み上げることが堅実です。
大事なことは「コツコツ」という名の「継続」です。短距離走ではなくゴールのないマラソンです。いきなり飛ばしては1週間も完走できません。「コツコツ」走るから遠くまで行けるのです。
ということで、言い得て妙な成功のコツ。それは二つあります。
「コツコツ」
仕事でも趣味でも、あらゆる物事に当てはめてみてはいかがでしょうか? 継続できれば、成功するまで継続できます。そうすれば成功は手にしたようなもので、あとは時間の問題です。松下幸之助さんの有名な言葉にもあります。
「失敗した所で止めるから失敗になる。 成功するところまで続ければ成功になる。 成功する為に最も必要なのは、諦めず成功するまで続けることである」
成功のコツは二つあります。
「コツコツ」
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考書籍
藤尾秀昭著「はじめて読む人のための人間学」