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「理解」の秘訣

新しいことを学ぶにも、新しいことに挑戦するにも、その対象を理解することから始まります。勉強だけでなく、仕事も趣味も、人間関係も・・です。

 

ではどうしたら物事を理解できるようになるでしょうか? 特に一見難しそうな対象なら、なおさらです。

 

それは「反復」です。「回数」です。そう語るのは東大法学部の在学中に司法試験だけでなく、国家公務員1種に合格し、同大学を首席で卒業した山口真由さんです。最近は討論番組をはじめ、各種メディアへの露出度も高いためあなたもご存じかもしれません。1983年生まれとのことなので、現在は37歳くらいでしょう。

 

そんな彼女が勉強の分野だけでなく、活字が絡むあらゆる媒体を理解するのに「反復」がカギを握ると強調されます。私が読んだ書籍は「賢い頭をつくる黄金のルール(2019年6月発売)」ですが、それ以前から「東大首席が教える超速「7回読み」勉強法」等で言われています。

 

彼女ですら難しい分野や苦手な分野は7回読まなければクリアに理解できないと言われるため、私などの凡人が1回や2回読んで匙を投げてはそれ以降がないのは当然です。

 

彼女のこの「反復」「回数」を語る論で斬新なのは、"繰り返し読まずして理解しようとすること自体がおこがましい"と言われている気がする点です。

 

しかしケースによっては「他の人は1回で理解できるのに、自分は1回で理解できない」ということもあるでしょう。そこだけみれば、"やっぱりあの人より自分は理解力がない"とか"あの人より自分は読解力がない"と判断してしまいます。しかし山口さんはそれも「幼少のころから振り返り、現在に至って読んできた量(回数)が生んだ差」と捉えられます。

 

つまり理解力や読解力は、これまで積み上げてきた読書量がモノを言う世界で、「今現在に理解力があると思われる人は、これまでの積み上げがあるからこそ」という見方です。

 

彼女自身も幼少のころから読書に親しみ、これまでずっと読書から離れたことがない生活を送られたみたいですが、そんな圧倒的な読書量を誇る彼女が受験勉強では7回読みを中心に据えていたわけです。私などはその倍の15回は読まなくては作者の意図がつかめるわけはありません。

 

読書量に裏打ちのある彼女が、7回読んでようやく見えてくる世界が東大などの入試問題なわけで、1回や2回読んだだけでは、彼女は合格できなかったかもしれません。だから彼女は「努力」を謳い、「天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある」という著書も出されています。

 

この考え方は私たちにとても勇気をもたらしてくれます。なぜなら私たちが何か新しい挑戦をする際に、「反復してなんぼ、回数を重ねてなんぼ」とハナから前提にできるからです。そして今後に何かの資料や記事を読んで理解できなくても、繰り返し5回・10回・15回と回数を重ねれば、どこかで理解できると思えるからです。逆に繰り返さないと理解できるわけがないと腹を括れるほどです。

 

私たちは人と比較することに何の意味も生まれません。なぜなら突破することだけが意味を持つからです。自分の道に立ちはだかるちょっとした壁、それを乗り越えることだけがすべてなのに、そこに他人の入る余地があるでしょうか。仮にその壁を誰かが乗り越えた形跡があっても、自分が乗り越えなければ意味がありません。そう考えれば、他人は味方で他人に協力を仰ぐことの方が得策であることがわかります。

 

話が脱線しましたが、自分の今日に(自分の道に)理解できない対象が現れた場合は、常に「反復」「回数」を意識し、7回まで繰り返すことを前提に、「反復」「回数」が理解をもたらすことを念頭に対峙すべきと考えます。

 

私も理解力があると思ったことは一度もなく、逆に理解力・読解力は人より劣ると思って生きてきました。その理由が彼女の話を聞いてようやくわかりました。それは幼少のころからまったく本や活字に触れてこなかったからです。今はこうやって記事を書いていますが、私が読書を始めたのは大学1年生からです。それまで童話や絵本すら読んだことがなく、みんなが知っているシンデレラや赤ずきんちゃん、浦島太郎も知りません。また夏目漱石などの文学作品もまったく知りません。こんな人間が人と同じ読解力であるわけがありません。

 

また、「理解」というのは、活字だけに限りません。彼女は特に触れていませんが、新しい体験や人間関係も同様と考えます。1回や2回だけでその対象(人)の全体像がわかるわけはなく、無論、面白みも味わい深さもわからないでしょう。

 

それでも1回しか体験できないことが多々あることも事実です。その際は、回数が重ねられないことを前提に、よりいっそう注意してその物事に取り組めばいいと思います。また繰り返し反復できる対象は、5回10回と繰り返すことを前提にすれば、「そんじょそこらであきらめる」ということも減らせると思います。そして減らせた分だけ人生が充実すると思います。

 

"7回目で初めて意味が理解できた"

 

そんな光が「反復」「回数」の世界で存在することは、私たちに勇気と希望をもたらします。そしてできるだけ「反復」「回数」に意味をもたせるため、いろいろな角度からその対象を見ようとする姿勢は大事になることも付け加えておきます。

 

「理解」の秘訣

 それは「反復」「回数」を重ねること。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

参考記事

president.jp