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「冷水シャワー」療法

がん治療などに用いられる「温熱療法」に対し、健康促進やリハビリテーションで「寒冷療法」という言葉があります。あまり聞きなれませんが、修行僧などがされる"滝行"もその一つです。

 

水風呂に浸かったり冷水シャワーを浴びることで皮膚を冷たくし、一種のショック療法のような反動で、逆に体が温まり血流が良くなる効果を狙います。実際に体が温まったり血流が良くなる研究報告が上がっており、次の記事が参考になります。

gigazine.net

記事ではチェコやオランダなどさまざまな国で行われた「冷水シャワー」療法の効果が紹介されています。免疫の向上・神経の活性化・血行促進・ダイエット・認知機能向上・うつ病改善など、身体の様々な器官への好影響が期待できるとのこと。メンタルヘルスにまで及んでいる点は幅の広さを感じます。

 

実は私も10年以上に渡り、毎朝晩(1日2回)、冷水シャワーを浴びています。私はこれと決めたことは毎日例外なくやるタイプで、365日欠かさずやっています。きっかけは、"しもやけ"を治したいことでしたが、慣れてこれば"しもやけ"が治っても、単純に"気持ちがいいから"、”やる気を煥発するため"、"精神修行" など理由がさまざまになっています。

 

さて上掲の記事ですが、実際に実践している者として、すぐにダイエットや認知機能向上などの効果は実感できません。そんな特効薬にないことはあなたもおわかりでしょう。しかし続けていれば確かに私は風邪をひきませんし、精神はシャキッとしますし、長年悩まされた冬の"しもやけ"もできていません。("しもやけ"は、冷水シャワーだけでなく、冷水シャワー後に足先を冷やさない工夫もセットで治ったため、冷水シャワー単体のおかげではありません)

 

記事にも載っていますが、「冷水シャワー」における健康効果はさまざまな研究でエビデンスは出ています。しかしいまだ"これ"というメカニズムは解明されていません。それを踏まえイギリス・ハートフォードシャー大学の心理学・スポーツ科学研究センター所長、リンゼイ・ボトムス氏は、抗うつ効果に関し次のように述べられています。

 

「皮膚には冷感のセンサーとなる受容体が高密度で存在するため、冷たいシャワーが肌に当たると、末梢神経から脳に大量の信号が送られるとのこと。これが、抗うつ効果につながっているのではないか」

 

血流改善に関しては、ボトムス氏の言葉ではありませんが、「体が冷えると皮膚への血流が一時的に減少し、表面温度も下がるが、その反動で体を温めようと血流が増え、それが血行改善につながる」と書かれています。

 

入浴や銭湯で「温冷浴」を楽しむ方も増えていると聞きますが、筋トレ同様、体に適度なストレス(皮膚を冷たくする)を与え、それを回復させる営みの中に、健康効果(血流改善)が宿ると考えて、今のところ間違っていないと思います。

 

しかし何をもってしても、実践です。実践段階で健康効果がどうとか、あまり関係ありません。なぜなら即効性がないからです。ではどうしたら実践できるのか?

 

人によって違いますが、例えば夏場だけやってみるとか、春~秋だけやってみるなど、冷水シャワーに恐怖心が及ぼない期間(季節)だけチョイスすることです。何も私のように365日完璧にやることがいいとは限りません。逆に真冬は恐怖心と関係し、心臓によくないとも言えます。ですのでやらない方がいいかもしれません。

 

しかし真冬とまではいかなくても、秋~冬など、それなりの寒さで実践したいという人もいるかもしれません。そんな人に私からとっておきのアドバイスがあります。それは「肛門を締める」ことです。もっと具体的に言えば「あぐらをかき、下腹部に重心を置き、肛門を締めて、エイヤッで冷水シャワーを浴びる」のです。

 

私は実際、毎日その姿勢で行っています。「冷水シャワー」に限らず、ヨガなど精神統一の世界では、下半身に重心を置くことや、肛門を締めることでショックや瞬間的なストレスを和らげられると言われます。そしてそれは本当にその通りだと私も実感しています。

 

スポーツや芸事はもちろん、それ以外の何事も、体や姿勢がメンタルに影響を及ぼすことは周知のとおりです。ぜひあなたが「冷水シャワー」に興味がおありでしたら、今一度基本に立ち返り、形から入ることで、継続を可能としてもらえたらと思います。

 

「冷水シャワー」療法

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

gigazine.net