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「落花生」と脳梗塞リスク

私は以前に次の記事を上げました。

leonet0702.hatenablog.com

そこには「落花生」が低GI食品として食べるにお勧めと書かれています。今でも私は落花生を薄皮ごとおやつに食べています(薄皮にはポリフェノールレスベラトロール等が含まれ、抗酸化作用があります)。本日は落花生が低GI食品として優秀というだけでなく、脳梗塞のリスクを引き下げるというお話しをします。

 

その前に低GIとは何ぞやという話に触れます。GIとは食品を摂取した2時間以内の糖濃度を計った数値です。GI値が高いと血糖値が上がりやすく、低いと上がりにくいです。血糖値が上がりやすいと血糖値を下げるためのホルモン「インスリン」が出やすくなり、上がる角度が高ければ高いほど、インスリンが過剰に分泌されます(血糖値スパイクと呼ばれます)

 

インスリンの分泌における頻度や過剰さが、種々の体調不良や病気を招くことは有名です。「落花生」は低GI値であることだけでも優秀な食品ですが、不飽和脂肪酸やミネラル、ビタミン、食物繊維などが多く含まれている点も優秀です。

 

このたび国立がん研究センターなどでつくる「多目的コホート研究(JPHC研究)」の研究グループが発表した調査より、「ピーナッツの摂取量が多い人は少ない人に比べて、脳梗塞(こうそく)の発症リスクが低い」という結果が発表されました。以下、ピーナッツを落花生と置き替えて進めます。

 

研究内容は以下の通りです。

 

1995年と98年に、岩手や秋田、長野、沖縄、茨城、新潟、高知、長崎の9保健所管内に住む45~74歳の人で、食事アンケートに回答し、循環器疾患やがんになっていなかった約7万5000人を2012年まで追跡調査。

 

落花生の摂取量が少ない順に四つのグループに分け、最も少ないグループを基準として比較。脳梗塞脳出血などの脳卒中と、心臓の筋肉に栄養を運ぶ冠動脈が詰まることで起きる心筋梗塞などの虚血性心疾患の発症リスクを調べました。(年齢、性別などによる影響を統計学的に調整)

 

追跡期間中に3599人が脳卒中(うち脳梗塞2223人)を、849人が虚血性心疾患を発症。その結果、落花生の摂取量が最も少ないグループ(1日当たりの摂取量の中央値0グラム)に比べて、最も多いグループ(同4.3グラム)は、脳卒中全体で16%、脳梗塞に限ると20%、発症のリスクが低かったとのこと。また脳卒中と虚血性心疾患を合わせた循環器疾患全体では、脳卒中のリスク低下によって、13%リスクが低下しました。

 

留意点は脳卒中のうちの脳出血と、心筋梗塞などの虚血性心疾患では、摂取量との関連はみられなかったことです。どういうことかというと、欧米の先行研究では、虚血性心疾患の発症リスクの低下が報告されていて、今回の研究でもその傾向がみられるかと思いきや、落花生の摂取量が欧米に比べ少ないこと、そもそも虚血性心疾患の発症が欧米より少ないことなどが理由で、本研究では関連性は見られなかったとのことです。

話を戻し、なぜ落花生を摂取すると、脳梗塞のリスクを下げられるのか?

 

研究グループの池原賢代・大阪大学特任准教授(公衆衛生学)は次のように解説されます。

 

「落花生に多く含まれる不飽和脂肪酸にはLDLコレステロールを下げる作用があるほか、食物繊維には血液凝固因子や炎症反応の減少、血糖値の急な上昇の抑制、ビタミンEには抗酸化作用が報告されており、脳梗塞の発症リスク低下との関連がみられたと考えられる」

 

またこうも言われます。

 

「落花生の摂取量が最も多かったグループでも1日当たりでは4グラム程度と、欧米に比べればかなり少ないが、それでも脳卒中のリスク低下と関連がみられたことが注目される」

 

人によってもともと遺伝や体質が違うため、100%の人がリスクを下げられるわけでもないでしょう。たばこをたくさん吸っても肺がんになる人とならない人がいるのと同じです。しかし「落花生」低GI食品であることからも、これまで食べていた何かのおやつ(つまみ)を、「落花生」に置き替えるという選択は、脳梗塞の発症リスクに関係なく、身体の健康に好影響を及ぼすことはほぼ間違いないでしょう。

 

しかし記事にも載っていますが、落花生はカロリーが高いことからも、(どんな食品でも)食べ過ぎはよくないと思います。欧米人がどれだけ食べようと、日本人とは体質が異なることも多いため、あまり欧米人の摂取基準を参考にはできません。適度に美味しく召し上がれる程度にとどめ、かつ継続できたら一番いいのではないでしょうか。

 

ちなみに私は業務スーパー(業スー)の落花生(一袋約80円~90円)を購入しています。中国産ですが、安い割にはなかなか美味しいため、あなたの家の近くに業スーがありましたら、ぜひお試しいただければと思います。

 

「ピーナッツ」脳梗塞リスク

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

yomidr.yomiuri.co.jp

関連動画

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