大掃除「ドラッカーの言葉」
年末に向けて大掃除を考えている人も多いと思います。私は当ブログで何度も"いっぺんにまとめて"は辛いという話をし、"こまめにちょっとずつ" することを勧めてきました。しかしそれはタイプにもより、万人に受ける方法ではありません。本日はそのようなタイプの話ではなく、掃除そのものをしやすくする考え方を紹介します。
「われわれが行っていることの中で、廃止しても困らないものがいかに多いかは驚くほどである」
上田惇生編訳「実践する経営者」という本に載っていた言葉です。
私たちが必要と思っていても、実際に捨ててみると何でもないことはしょっちゅうです。それを改めて教えてくれる言葉ですが、上記は仕事だけにとどまらず、掃除にも十分当てはまります。
例えば積読(つんどく)。私の部屋にも読んでいない本が字のごとく積んであります。はたして読むことはあるのでしょうか?ないから積んであるともとれます。部屋をスッキリさせるために整理整頓をする人は多いですが、そもそも使用しないものを残しておいても仕方がありません。まずは処分です。
「なんでもシンプルが一番」とか「シンプルがわかりやすい」などと日常で言われますが、私生活において、まずは使わないものを勇気をもって処分し、空間を手に入れるシンプルさを手にしてみてはいかがでしょうか。
私も休日のたびに、不要なものはどんどん処分しています。先の本などはメルカリやフリマなどに出品せず、ブックオフに持ち込んでいます。私は思い立ったらすぐにスッキリさせたく、そこに小銭を手に入れるよりも「簡潔に完結」のほうを選びます。
日用品も同様です。どんどん処分です。"もったいない"とか"いつか使うかも"と思っても、いますぐに気持ちのいい空間や、体重ではないですが、部屋を軽量にするスッキリさのほうを重視します。
私は休日のたびに川沿いをランニングするのですが、ランニング中にいつも「軽量」の素晴らしさを思います。やる気も軽量から、集中力も軽量から、思考体力も軽量からです。
年末の大掃除ですが、あなたが"いっぺんにまとめて"派でしたら、その見積もりを再確認するために再度ドラッカーの別の言葉を紹介します。
「成果のあがらない人は、第一に、一つの仕事に必要な時間を過小評価する」
こちらは上田惇生訳「経営者の条件」に載っていました。12月30日に終わらせる予定は本当に30日だけで終わらせられるか、ということです。ウォーミングアップではないですが、少しずつ始めて前倒しにかかるのも悪くないと思います。
最後にデータをモノに読み替えて次の言葉をご覧ください。
「データの入手方法は知っているが、データの利用方法は知らない」
上田惇生編訳「実践する経営者」からです。モノも情報もアウトプットが出口です。溜めてそれを何に使うのか? 「モノは使ってこそ生きる」という考えは掃除や断捨離にとても有効です。
モノが主体ではなく自分の気持ちや気分が主体です。そして行動して形にすることが主体です。モノや本、データの類はそのためのツール(材料)でしかありません。
大掃除「ドラッカーの言葉」
年末はもうそこまで来ています。スッキリとした年始を迎えるためにも、今年のけじめとして不要なモノをどんどん処分し、(年内に)部屋をスッキリさせることをお勧めします。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。