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お金の使い方「寄付」等

先日紹介した藤野英人さん著「投資家みたいに生きろ」で、お金の使い道の一つに「寄付」が紹介されます。「寄付」と聞いても私たちはあまり身近に感じません。それはそうで、アメリカと比べても圧倒的に寄付額が少ないからです。

 

アメリカ人の年間の平均寄付額は13万円で、日本のそれは約2千5百円です。また日本は預貯金神話が根強く、これまで投資にも積極的ではありませんでした。そんな観点から、こと金銭面においては、日本人は公共性に乏しく "自分の財布は自分のものだ" という個人主義があるように思います。

 

作家の橘玲さんが以前にとある雑誌で幸福になるには3つのインフラが必要でそれが「金融資産」「人的資本」「社会資本」と書かれていたことを思い出します。ここで注目してもらいたいのが「社会資本」です。

 

社会資本とは、平たく言えば「人との絆やつながり」です。仕事だけしてお金持ちになっても、お金を働かせてお金持ちになっても幸福は比例しません。そこに社会資本があって幸福は成立するという考えです。

 

社会資本と少し関係するのが本記事のテーマでもある「寄付」です。藤野さんは次のように言われます。

「仮に1万円寄付するとします。すると手元からは1万円札がなくなります。喪失感があるかもしれません。けれど、もし寄付先との間に共有感があって、心理的につながっているのであれば、1万円は移動しただけで "減ってない" と捉えることもできるはずです。自分も他人もすべて一緒であり、何事も世の中のためになると思えば、投資も寄付も快くできるはずです

 

いかがでしょうか?

私はとても素敵な考え方だと思います。この考え方は「寄付」に限らず、友人や家族、職場の人に奢るときなども同様と考えます。お金は何かと交換できる価値があり、その交換先は目に見える「モノ」」だけではなく、目に見えない「モノ」もあり、その積み重ねが「社会資本」となります。

 

幸福に積み重ねの概念は不要かもしれませんが、誰かを助けたり、支えたり、そんな実感の持てるお金の使い方は、結局自分が豊かになれるわけですので、後先のことを考えず、実行することが粋(いき)でしょう。またインフラと呼ぶだけあって(心の)つながりは持続されるわけですので、自分のメンタルケアにもなりますし、誰かが困っていたら、自分は助けてあげられなくても知り合いを紹介できる、そんなこともあるかもしれません。

 

最後に藤野さんが尊敬している一人に本多静六氏(日本の林学博士、投資家)がいるのですが、本多静六氏の数ある名言の中で藤野さんがもっとも好まれる名言がこちらです。

「人生最高の幸福は、社会生活における愛の奉仕によってのみ生じる。わかりやすく言えば、他人のために働くことだ」

 

どんなときも目に見える「モノ」だけが資本ではなく幸福でもない、それを肌感覚で使い分け 実際に幸福感を抱く人こそ、真の幸福者なのだと思います。

 

一所懸命に働いて得たお金だからこそ使い方が大切になるわけで、むしろ使い方で幸せ如何(いかん)が変わると言っても過言ではありません。つきましては、本記事をきっかけに余裕のある範囲で「寄付」なり「投資」なり各種の「社会資本」に投じてみてはいかがでしょうか? きっと投じたあなた自身にエネルギーが宿ることと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 引用・参考文献

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