日本人はなぜお金を増やせないのか?
日本人はなぜお金を増やせないのか?
その大きな理由は「"リスクを取らない"リスク」の理解と自覚が欠けているからです。他にも「貯金は美徳」の精神を植え付けられていたり、円資産だけに偏っていることなどがあげられますが、主要因は「"リスクを取らない"リスク」にあると思います。
しかし増やさないといけないのか?と聞かれれば、人によって答えは変わります。特に預貯金で十分という方はいらっしゃいます。本記事は一応、手元のお金を増やされたいという方向けに筆を進めます。
昨年末でしょうか? 暗号通貨の括りにあった「リップル(XRP)」が、実は有価証券に当たると、米証券取引委員会がリップル社を提訴しました。そのことを受け、瞬く間にXRPの価格が急落しました。あなたもご存じかもしれません。
2021年2月現在は回復の兆しを見せていますが、当時は一部の投資家やユーチューバーがこれ見よがしに "リップルは終わった" とか "リップルは危険" と大合唱しました。そんななか、YouTubeで、ある個人投資家と思われる方がこんな逆張りを言われていました。
「今こそリップル(XRP)は買いなんですよ。なぜなら急落や暴落したときに買わなければ、実際は儲からないからです」
なぜリップル(XRP)の価格は今後に上がると予想できるのか?
「今回のリップルのような騒ぎは、今まで表面化しなかったことも含め、日常茶飯事のことです。だから一段落すれば、きっと上がるはず」とのこと。砕けて言えば「暗号通貨あるある」の一つに過ぎないということです。
私はそれからリップル(XRP)のチャートを毎日見ては注視しました。昨年末にその訴訟問題が浮上し、年始にはすでに急落、2021年1月2日は確か「1コイン=22円くらい」でした。それから約1ヵ月後の2021年2月4日には「1コイン=40円くらい」にまで上がり、昨日2月6日は48円くらいです。1か月で2倍です。
リップルの訴訟問題は長期化すると見られ、まだ解決はしていません。周りがさまざまなことを言っているだけです。それでも周りの発言、風評からリップルの価値は回復の兆しを見せています。1月初旬に臆せず買っていれば、今頃は2倍に膨れていました。
リップル(XRP)の一件はあくまで一例です。本記事で申し上げたいことは、「株でもFXでも、投資と言われる類(たぐい)にリスクは付きもので、そのリスクを取らずしてリターンはあり得ない」ということの再確認です。
お金(資産)を増やそうと思っている人は、「リスクを取るか取らないか」に迷ってはいけません。「どのリスクなら取れるか」「どれほどのリスクなら許容範囲か」に集中すべきです。
そこには「リスクを取るのは当たり前」のメンタリティが備わっており、それが資産運用を行う者の基礎的なメンタルセットです。この土台なくして資産運用を行う資格はありません。
資本主義派と社会主義派を議論させてもおそらく平行線でしょう。喧嘩になるかもしれません。それと同様に、投資派と預貯金派を議論させても交わるところはありません。投資派はリターンに、預貯金派はリスク0(ゼロ)に目を向けるからです。
私は今年から仮想通貨(暗号通貨)の投機を始めました。投資ではありません、私は投機と思っています。確か1月下旬だと思いますが、ビットコインに7万8000円を投機し、2月4日に93000円で売りました。結果1万5000円の利益です(税は考慮せず)。パーセンテージで言えば約120%=1,2倍です。これが先のリップル(XRP)なら7万8000円が15万6000円(200%=2倍)になっていたことになります。
今のご時世、会社からの給料アップは望めません。どうしたら自分の手元の資金を増やせるか? その答えは臆せずに「リスクを取る」ことです。そのポジションがあって、次に「どの分野でどれほどのリスクが取れるか」になります。
昨年のコロナショック時も私は次の記事を上げました。
もちろん、私自身もスポット購入をしました。「急落や暴落時は果敢に買え!」がモットーですので、それを地で行きました。その恩恵が現在の株高に反映されています。
ビットコインもしかりです。急落したときに買っているため、価格が戻れば(上昇すれば)利益が出るのは当たり前です。
個別株に関しては、何でも買えばいいというものではありませんが、投資信託やETFのインデックスファンドであれば、急落や暴落は(資本主義社会のなか、世界人口が増え続けるならば)やがて戻ることは歴史が証明しています。そのときに臆せず"買い"を入れる準備と構えが、お金を増やしたい人には必要と考えます。
次回ももう少しこのテーマで話を続けます。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。