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なぜ「予防」は大事か?

なぜ「予防」は大事なのでしょうか?

 

その前に投資について考えてみます。賢明な投資家は必ず損切りを素早くしています。2020年に起こったコロナショック時も、いかに下落をいちはやく食い止めたか、それがトレーダーないしはファンドマネージャーの手腕でした。

 

下落時にもたもたしていては、株価(基準価額)は下がる一方です。なぜ下がっていはいけないのか? それがなぜ「予防」は大事なのか? と密接に関係します。

 

・100万円が5%下落すれば95万円です。

・100万円が10%下落すれば90万円です。

・100万円が20%下落すれば80万円です。

・100万円が30%下落すれば70万円です。

・100万円が50%下落すれば50万円です。

 

下落したところからそれぞれ100万円に回復するためには?

 

・5%の下落(95万円)は、約5,3%の上昇を必要とします。

・10%の下落(90万円)は、約11%の上昇を必要とします。

・20%の下落(80万円)は、25%の上昇を必要とします。

・30%の下落(70万円)は、42,9%の上昇を必要とします。

・50%の下落(50万円)は、100%の上昇を必要とします。

 

上記をご覧いただくように、下落率と同じ上昇率では、100万円に回復できません。下落率よりもさらに率を高めるエネルギーが必要になります。プロの投資家はこのロジックが肌感覚でわかっているため急いで損切りをします。損切りが早ければ早いほど、下落前の資金に戻す労力が少なくて済むからです。

 

健康もまったく同じか、それ以上ではないでしょうか。風邪も、葛根湯など早期に服薬をすれば、長引かせずに済みます。もっと顕著なのが癌(がん)でしょう。上皮内新生物(悪性がんの手前)で発見すれば、完治は可能です。しかし遅れれば完治は不可能になるかもしれません。ひどければ死に至ります。

 

糖尿病もいったんインスリンの分泌機能が壊れれば、元に戻せないとも言われます。つまり一生糖尿病と付き合っていくしかなく、いつ併発するかわからない状態で余生を過ごすことになります。

 

先ほど癌(がん)で上皮内新生物で発見すれば完治は可能と言いましたが、それが賢明な上限でしょうか? もっと賢明なのが「癌にならないこと」、そうでしょう。つまり「予防に力を入れる」ということです。

 

といいましても、ヴィーガンや菜食主義、糖質制限を勧めるわけではありません。本記事で申したいのは(予防への)「意識」、それだけです。自分でできるだけの「予防」をする、それを継続するだけでも、実際にかかってしまったときの精神的負担は和らぐはずです。気をつけていなければもっと早くなっていた、もしくはもっとひどい状態になっていた、と納得できると思うからです。もしかしたら「気をつけていたのになんで?」とジレンマに陥る人もいるかもしれませんが、ここではその考えは置いておきます。

 

「人事尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、「予防」が人事です。あとは受け入れるだけしか人ができることはなく、畢竟(ひっきょう)、受け入れ方が問われるだけのこと。そのポジティブな受け入れを可能としてくれるのが「予防」ということです。

 

目の前の誘惑、

目の前の快楽、

それに溺れたい気持ちを律することは大変なことです。しかし一縷の光明ではありませんが、その大変の中にも一縷の楽しみがあることも事実です。

 

「精進の中に楽あり」

 

ある仏師が言われた言葉とされますが、仕事や何かに打ち込む中にこそ、真の楽しみが存在するという意味です。「真の楽しみ」に着目すれば、予防をする中でしか得られない「楽しみ」以外は、まやかしの「楽しみ」で、すぐに色あせるということになります。真の楽しみはすぐに色褪せず、明日への手応え(糧)と残ります。

 

手応えが得られ、かつ病気を防げる可能性が増すならば、これは「やらなきゃ損」と意識を転換できる人も出てくるのではないでしょうか。

 

何事もやり過ぎはよくありませんが、(予防に関して)やらな過ぎはもっとよくありません。自分が負担なく継続できるボーダーを維持しつつ、少しずつそのボーダーを上げていくことが望ましい姿勢(形)だと私は思います。

 

なぜ「予防」は大事か?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。