心の戦士!~心が前向きになる言葉~

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なんで自分だけ・・

あなたはこれまで "なんで自分だけ・・" と落胆したり、ショックを受けたり、ストレスを溜めたことがどれだけありますか?

 

これは多い人と少ない人とけっこう分かれると思います。なぜなら日常から何事にも悲観的に考える人と楽観的に考える人がいるからです。あなたの周りでも大方 二分できるのではないでしょうか?

 

一例ですが、ケースとしては以下のようなものが挙げられます。

 

・不慮の事故。

・大切な人との死別・離別。

・一生懸命勉強した受験や資格での不合格。

・失恋。独身。離婚。

・出世争いの敗北。左遷。失業。安月給。

・何かの序列で下位。

・容姿に恵まれなかった。

・子宝に恵まれなかった。

・借金。

・病気。

・周囲から人気や評価がない

 

などなど。キリがありません…

 

私もよく "なんで自分だけ・・" と思ってしまう性質でした。思うたびにストレスです。それをなんとか治したいと冷静に分析したところ、周囲と比較するさもしい心根が原因と思いいたりました。

"そのさもしい心根をなんとか改善したい" 

そう思っていたときに、タイミングよく稲盛和夫氏の下記の言葉に出会い、救われるような思いを得ました。それからというもの、私は第3の視点を持てるようになり、周囲との比較は大幅に緩和されたように思います。そんなこんなで、ぜひあなたにも知ってもらいたいと思い、稲盛和夫著『誰にも負けない努力』から少し長いですが、該当箇所のみ抜粋させていただきます。

 

「激変する環境の中で経営をしていますと、経営というのは一瞬たりとも安心できる時間がないということをつくづく感じます。経営自体にミスがあったり、問題があったりすると、経営が悪化するのは当然です。また、よい経営状態を続けていても、経営の主体とはまったく無関係な経済変動、例えば円高というものが生じ、その結果、自らの経営がたいへんなインパクトを受けてしまいます。このような環境の激変といった要素を含めて会社を安定させていかなければならない、というのが経営です。つまり社内体制を万全に備えていても、外部要因の円高によって大きな赤字を出すということになると、それで責任を問われることになります。"これで経営は大丈夫だ" ”これでわが社の基礎はできた" ということが一瞬たりとも考えられないのが経営なのです。(中略)そうした常に緊張のかかった状態、常に気を張り詰めていなければならない、厳しい生きざまに値する代償を経営者は得ていません。しかし経営者が毎日毎日自分の責任を超えて、ときには経済変動に対して身を挺して努力しているために、多くの社員が今日、また将来に希望をつなげて生活をしていられるのです。そして経営者を信頼し、尊敬してくれているはずです。つまり生きていく中で "善きこと" を為している、"善" を為しているということが、せめてもの救いであり、報いであろうと思います。そうした金銭では代えられない、人の喜びや感謝を受けて生きることこそが、どのような人生よりも素晴らしい人生であり、苦労に値する人生なのではないかと私は思っているのです」

 

いかがでしょうか。

 

私が感銘(救い)を受けたのは、コメントの最終部分の "善きこと" を為すこと自体を救い(報い)とするという自己完結の精神(姿勢)です。

 

到底割に合わない "なんで自分だけ・・" が起こったとき、それが自分の蒔いた種なら素直に受け入れ、反省し、次回に気をつけるようにすればいい。しかしそうは思えない場合、躍起にならず、自暴自棄にならず、稲盛氏よろしく "自分は善きことを為した" "を為した" とそこに価値喜びを見出すのです。結果を超越したプロセスの充足です。結果は運やタイミング、そして宗教観を持ち出せば、先祖や前世等のカルマも織りなす技。そこまで深遠に考えれば、結果が出なかったことこそよかったのかもしれない。そして今回及ばなかった努力は、宇宙貯金され、いつかの報いに舞い降りるかもしれない。つまりその時その時で、自分の最善を尽くせば、序列や順位を超越した救い(報い)の位置に立っていられるのです。

 

今後あなたが割に合わない仕打ちを受けたとき、"なんで自分だけ・・" と感じたときは、ときに結果に反映されない、結果を超越した "善きこと" が存在することを認識してほしいのです。例えば好きな人に告白して成就しなかったとき、それでも真正面から想いを伝えたことはきっと相手の喜びに呼応したはずです。成就することだけが結果ではない。

 

当ブログも私が"善きこと"を為している」という一点を自負に続けてまいります。これからもご覧いただけましたら幸いです。

 

参考文献

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