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猛暑に「緑茶」⁉

数年前に観たクイズ番組で、「夏場にお勧めの飲み物」を問う2択問題がありました。

 

・麦茶

・緑茶

 

確かこの2択で、早押しで答えた人は「緑茶」を選び見事に不正解。正解は「麦茶」でした。理由は「緑茶はカフェインが含まれているため、利尿作用が働き水分を体外に排出してしまうから」です。その解説を聞いた出演者はみな合点がいっているようでした。

 

しかし次の記事では「緑茶」の利尿作用は、「飲まない」 を選択するには至らないと言われます。

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記事では「カフェイン」に着目し、米国医学研究所刊行の「水、カリウム、ナトリウム、塩化物、硫酸塩の摂取基準(2005)」の結論を紹介しています。内容は「大量のカフェインを習慣的に摂取している人が、累積的な水分不足にあるという新たな証拠が得られない限り、カフェイン入り飲料は、カフェインを含まない飲料と同様に毎日の水分摂取に寄与すると思われる」です。

 

また東京福祉大学教授の栗原久先生の著書「日常生活の中におけるカフェイン摂取―作用機序と安全性評価―」の一節も紹介しています。内容は「カフェインの長期摂取による水収支への悪影響が生じる可能性は低いと考えられ、その理由は、カフェインがコーヒーや茶、あるいはコーラ飲料によって摂取され、そのときは水も一緒に摂取されるからである」です。

 

つまり「利尿作用からの脱水症状」は、イメージの一人歩きに過ぎず、実際は「カフェイン中毒と言われるほどの摂取で、はじめてそう(脱水症状に)なるレベル」のようです。

 

確かに栗原先生が言われるように、コーヒーにしろ緑茶にしろ、水といっしょに摂取するわけなので、カフェインの利尿作用をもってしても、(水分が)不足するかどうかの問題は定量化した実験が必要です。そして米国医学研究所刊行は実験とまでいかないまでも、1928年から2000年の文献を調べ考察した結果を上述しています。

 

記事では猛暑にしても「水出し緑茶」を勧められ、理由にカテキンの一種「エピガロカテキン(EGC)」が多く抽出されることを言われます。「エピガロカテキン(EGC)」は自然免疫細胞であるマクロファージを活性化させ、異物を除去する働きから免疫力が向上していくとのこと。

 

また緑茶に含まれる「テアニン」には、カフェインの興奮作用を抑制する効果があり、リラックス効果に加え、夜間の睡眠の質も向上してくれるとのこと。

 

"夏や猛暑だから「緑茶」を飲みたくても敬遠していた" という人は、特に夏だからこそ、冬に飲みそうにない「水出し緑茶」を味わっていただくのもよろしいかもしれません。

 

くり返しになりますが、緑茶や水出し緑茶が夏場に最適というわけではなく、敬遠するほどでもないというのが本記事の筋です。ちなみに「水出し緑茶」はホットの緑茶を冷まして冷蔵庫で保管するものではなく、常温水(16~30℃程度)や冷水(5~15℃程度)よりも、さらに低い温度の氷水(0.5~4℃)で入れたお茶のことを指します。よって抽出される成分や量もホットのそれとは異なります。

 

健康情報に限りませんが、世の中にあふれる情報は、誤解や偏狭、デマレベルのものまでさまざまがあります。片一方だけの情報に偏らず、自分の人体に照らし合わせながら、最適なものを追求するのがよろしいと思います。

 

猛暑に「緑茶」⁉

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

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