「高野豆腐」と血糖値
あなたは「血糖値スパイク」という言葉を聞かれたことはありますか?
当ブログでは何度と触れてきましたが、血糖スパイクとは食後の血糖値が急上昇する状態を指します。
勤務先等で受ける健康診断や住民健診では、通常空腹時の血糖を測ります。その空腹時の血糖値が基準値の範囲内でも、血糖値スパイクが起こる方はいるのです。
実はそのような方こそ「隠れ糖尿病」と言われ、深刻な状態(病気)になるまで放置するゆえ、発見したときには手遅れということが起こります。
逆に空腹時の血糖値が高い人は、健診結果をもとに、医師の診断・治療が開始できるため深刻な状態(病気)を避けることが可能となります。
さて、そんな「血糖値スパイク」ですが、ある食品が血糖値スパイクを抑制するとの情報が入ってきました。
その食品は「高野豆腐」です。
研究は高野豆腐を製造・販売する旭松食品と愛知みずほ大学大学院、輝山会記念病院の共同で行われ、結果、血糖値スパイクを抑制する効果が認められ、総合医療情報誌「薬理と治療」9月号に掲載されました。
その研究結果から、愛知みずほ大学の佐藤祐造教授は次のようにコメントします。
「血糖値スパイクは糖尿病発症に関係があるが、動脈内膜機能とも関連があり動脈硬化との関連も注目されており、高野豆腐は動脈硬化症の予防にも役立つことが期待される」
糖尿病だけでなく、動脈硬化の予防につながる可能性も示唆されました。
実は私は職場でみそ汁を1日1杯飲むのですが、そのときにちょうど(細かく刻んである)高野豆腐を入れる習慣があります。本当はふつうの豆腐がいいのですが、職場でそれは難しいため、5年以上前から高野豆腐で代用したのです。
最初はゴムを食べているみたいで違和感があったのですが、徐々に慣れてきて、ここ数年は逆に高野豆腐を入れないと味気なくなるほど習慣化しました。カルシウムも鉄分も摂取できますし、ただ入れるだけなので簡単で続けやすいところがいい点です。
あなたも高野豆腐が苦手でなければ、最近はどのスーパーでも細かく刻んである高野豆腐が売っていますので、定期的に何かの料理に摂り入れてみてはいかがでしょうか。また同社(旭松食品)で販売されている「おからパウダー」も同様の効果が認められているため、そちらを使われてもよろしいかと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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