「高カカオチョコ」と血糖値
あなたは「高カカオチョコレート」はお好きでしょうか?
私はカカオ82%まではぎりぎり食べられますが、それ以上の95%などは無理です。もうお菓子の域を超え、健康食品や薬の感覚を覚えます。大方の人は私と同じか、私よりも"甘め"がお好きだと推測します。
しかし食前にカカオ70%含有のチョコレートを食べると、その後の食事における血糖値の上昇が抑制されるというのです。本当でしょうか?
栗原クリニック東京・日本橋院長 栗原 毅先生によると、イタリアのある研究でカカオに含まれるカカオポリフェノールが血糖値を下げる効果が発見されたとのこと。またカカオには食物繊維も含まれており、野菜や豆類よりも効率よく摂取できる点も見逃せないとのこと。
食物繊維?
そうです。私は1か月前ほどに「断トツで低GI値の食品」という記事を書きましたが、そこに"食前に食物繊維を摂取することで、その後の食事における血糖値の上昇が抑えられる"という話をしました。覚えていらっしゃいますか?
なんとカカオにも食物繊維が含まれているということは、カカオポリフェノールによる働きと、(カカオに含まれる)食物繊維による働きと、Wの効果が血糖値のコントロールに効果を発揮してくれるということです。
そして栗原先生はその作用を踏まえるうえで、高カカオチョコを分散して(複数回に分けて)食べることを推奨されます。具体的には朝・昼・夜の食前と食間にカカオ分70%以上の高カカオチョコを1枚(5g)ずつ食べること。そして1日5枚(25g)が理想とのこと。
私なりに整理すると次の2点になります。
●食前に「カカオ分70%以上の高カカオチョコ」を食べることで、カカオに含まれる食物繊維の働きにより、その後の食事における血糖値の上昇を抑えられる。
●食間の、血糖値がそれなりに上昇してるときに「カカオ分70%以上の高カカオチョコ」を食べることで、カカオポリフェノールの働きにより血糖値を下げてくれる。
いかがでしょうか。
ちなみに栗原先生のプロフィールは次です。
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医学博士。日本肝臓学会専門医。前慶應義塾大学大学院教授、前東京女子医科大学教授。「血液サラサラ」の名付け親の一人。生活習慣病や寝たきりなどの予防・改善の情報を広く発信していいて、著書も多数出されています。
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私はチョコレートで言えば甘いミルクチョコレートも好きですが、この歳(39歳)になるとけっこう(カカオ分)72%くらいがちょうどいい味覚になってきました。年齢は関係ないかもしれませんが、あなたが"カカオ分70%ならおいしくいただける"というレベルであれば、ぜひ食前に、食間に適度に食べてみてはいかがでしょうか。
最近に私は、いろいろな健康情報を得るたびに、「血糖値の急上昇こそ万病のもと」と思うようになりました。一定の方が気にされる"肥満"についても、血糖値の急上昇が原因と言われ、最近の健康常識となりつつあります。
ついては、食後における血糖値の急上昇をいかに抑制できるか、その如何で肥満だけでなく、病気のリスクも変わってくるため、今後もこのテーマを扱っていくつもりです。よろしければ当ブログの過去記事もご参照いただけたらと思います。
「カカオ分70%以上の高カカオチョコと血糖値」
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事
過去記事