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「ココア」と認知能力

私たちの生命は基本、「酸素」「水」で保たれます。しいてこの2つの優先順位を付けるとなると、例えば水分を1,2日取らなかったとしても、生命は維持できます。しかし酸素の供給が途絶えると、どうでしょう? そうです。今すぐ息を止めてみればわかります。数分~15分で窒息死します。こと「脳」においては2,3分で不能状態になると言われ、脳の活動において「酸素」は必要不可欠な存在です。

 

しかし私たちの日常生活において、脳が酸素不足の状態になっている認識はあまり持ちません。しかし閉めきった部屋で、暖房器具をがんがん焚いているときなどは、ときどき酸素不足と感じることはあります。

 

ところであくびが出るときは、酸素を取り入れているときという話は聞いたことはあるでしょうか? もちろん眠いときや退屈なときなど、あくびの出るケースはさまざまですが、ケースの一つに「酸素の補給」があります。まさに脳が血液からの送られる酸素だけでは足りないとに認識したときは、あくびをすることで大気中の酸素を取り込もうとするのです。

 

それほど脳は酸素を必要としており、全身の血液の20%を取り入れ、かつ呼吸によって得られた酸素の20%~25%を消費します。脳はエネルギーを消費させる大食漢の所以(ゆえん)です。

 

さて、そんな脳ですが、ココア2時間前に飲むことで、2時間後に脳が酸素を必要としたときの酸素の補給量を向上させられることがわかりました。酸素の補給量が向上すると脳にどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

それが「認知能力」です。高い認知能力を要する問題解決能力を向上させられるというのです。例えば難しい問題の解決に挑んでいるときや、難しい課題に取り組んでいるときなどです。単純作業やルーティーンに効果はありません。

 

このことはイリノイ大学の研究者たちにより、明らかにされました。イリノイ大学の研究者たちは、18歳から40歳までの健康な成人を募集し、ココアフラバノールの摂取が脳に与える影響を2つの尺度で計測しました。

 

詳しい研究内容は下の記事をご覧いただくとして、今回の研究のポイントは「ココアフラバノールの摂取の有無と、脳における酸素化の速度」が注目されたことにあります。

 

それまでの「ココアフラバノール」は、認知機能を増進させ、脳卒中認知症の予防に働くことは示されていたものの、なぜそのような結果に至るのかの、脳内のメカニズムまでは解明されていませんでした。

 

それが今回の研究「脳における酸素化の速度」で明らかにされたのです。つまりは脳が酸素を欲しているときに、ココアフラバノールを摂取していれば、通常より早い酸素化が可能になるというわけです。それが認知能力の向上につながります。

 

難しい問題(課題)に挑戦しているときほど、脳は酸素を必要とします。よって酸素の欠乏がその分だけ促され、その速度に追いつくだけの酸素化が必要となり、それを可能とするのが「ココアフラバノール」というわけです。

 

ココアフラバノールはココアだけでなく、高カカオチョコサプリメントの一部にも含まれています。出先や特定の場所でココアが用意できない場合は、それらで代替されるのもよろしいかと思います。

 

また酸素供給能力は、もともと生まれもっての体質で個人差があるのと、喫煙者や高齢者など、潜在的に酸素運搬能力が低下している人にとっては、このココアフラバノール

の摂取は、認知機能の改善に効果を発揮すると考えられます。

 

最後にもう一度。

 

ココアを摂取するにあたり、ポイント(留意点)は、2時間前に飲むことにあります。言い換えればココアフラバノールが脳への効果を発揮するには2時間ほどを要するということです。

 

私もココアが大好きで、自宅にいるときはよくハチミツやメープルシロップを入れて、甘くして飲んでいます。特にこの寒い冬は心まで温まります。出先では高カカオチョコやサプリメントで代替し、自宅にいるときは、こまめにココアを飲むことで、突発的に難しい課題に出くわした際も、認知能力(認知機能)のパフォーマンスを落とさずに済むようになるかもしれません。

 

「ココア」と認知能力

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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引用・参考記事

nazology.net