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「期待しない」技術

40歳を目前に会社を辞め、一生懸命生きることをやめた韓国人著者のエッセイ「あやうく一生懸命生きるところだった」が売れているそうです。韓国では25万部のベストセラー、2020年1月には邦訳版も刊行され、こちらもすでに4.5万部を突破したとのこと。

 

記事は同書を抜粋した形で届けています。記事のタイトルは『唱え続けると「人生って意外に悪くないかも」と思えてくる魔法の言葉とは?』です。

 

魔法の言葉とは何でしょうか?

それは「あまり期待しすぎるな」です。

 

期待することで"がっかり"が生まれるため、逆に期待しなければ"がっかり"を減らせるだけでなく、同時に"満足"を増やせる作用がこの言葉にはあるということです。

 

著者はその作用を逆利用し、人に何かを勧めるときには「あまり期待しないでね」と添えるそうです。そうすることで、受け手側の"がっかり"を減らし"満足"度を高めているのだとか。

 

私が尊敬している雀鬼会 会長の桜井章一さんも著書の中でよく「期待は病」と言われます。期待するから勝手に"裏切られた"と思うことになるのだと。そもそも期待することじたい、その人の自己都合という見方ができます。期待された方はその人の感覚で対応しただけなのに、なぜか不快感を持たれてしまう、そんな感じです。

 

人の悩みの大半が人間関係で起こるのでしたら、期待する方もされる方もいいことはないため、やはり「期待しない」ことが得策に思います。人の上に立つ管理職やリーダーならなおさらでしょう。

 

しかし逆に自分が何かを依頼されたり頼まれた時は、プラスアルファの精神で臨むことが好ましいと言えます。なぜなら期待されていなければ、プラスアルファ分が喜び(感動値)となり、期待されていれば合格値(満足値)を提供できるからです。

 

 

アドラー心理学を築いたアルフレッド・アドラー氏は100年前から「人の悩みのすべては人間関係である」と言われました。私も"すべて"かどうかはさておき、大半が人間関係から起こるものと認識します。そうであるなら「期待しない」技術こそ、人間関係の良しあしを握る操縦桿となるのではないでしょうか?

 

お金がいくらあっても、いくら恰幅のいい健康体でも、人間関係が荒めば途端に幸せは色褪せます。期待しない感情は、お気づきかもしれませんが、おそらく奥が深いもので、日頃から訓練しないと身につかない代物です。だから「技術」です。

 

期待しないことで救われるのは、巡り巡って自分なのだと理解することから「技術」は始まります。私も桜井章一さんの本を読んでから、公私で実践中ですが、やはり数年前に比べ上手になったように思います。あなたにもぜひ取り入れていただき、少しでも人間関係を良好に、幸せな時間を過ごしていただきたいと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考文献

diamond.jp