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「筋トレ」の効用3

「筋トレの効用」は当初、2までで終わりにする予定でしたが、最近に「腕立て伏せと心臓疾患のリスク」と「筋トレを行う適正な時間帯と頻度」について書かれた記事を見つけましたので、その2つをお送りして「筋トレの効用」シリーズはいったん終わりにします。

 

本日は「腕立て伏せと心臓疾患のリスク」についてです。

 

ハーバード大学公衆衛生大学院とインディアナ州の公的医療機関、イタリアのボローニャ大学などの研究者からなるチームは、インディアナ州の消防署10カ所を担当する病院で2000年2月2日から2007年11月12日までに健康診断を受けた男性消防士1562人のうち、腕立て伏せテストを受けた1104人に関するデータの分析を行いました。


また消防士たちには、心血管疾患のリスクを調べるためのより標準的な方法とされる運動負荷試験も受けてもらいました。この試験には、ランニングマシンでの歩行・走行距離の計測と、計測中の心拍数・リズムや酸素消費量の測定などが含まれます。

研究チームはこれらの消防士について、腕立て伏せテストから10年後までに冠動脈疾患やその他の心疾患(心不全など)、あるいは心臓突然死を起こしていないかなどについて調査し、さらに病気の発症、または死亡と腕立て伏せテストの結果の関連性を調べました。

 

まず腕立て伏せの結果から。

 

腕立て伏せを41回以上できた人は10回以下だった人と比べ、その後に心血管疾患を発症するリスクが96%低くなったことが分かりました。また、このリスクは腕立て伏せの回数が10回以下の人と比べて、11~20回の人の方が64%、21~30回の人の方が84%、31~40回の人の方が75%低くなりました。

 

驚くのはこれだけではありません。

 

「心血管疾患リスクと運動負荷試験の結果の間にみられる関連性」が「腕立て伏せテストの結果から推測されるリスクとの関連性」とほぼ同様であることも確認されました。

 

この結果を受けてチームは、次の見解を示します。

「腕立て伏せは「中年男性の機能的健康状態を測定するための簡単で費用のかからない方法になるかもしれない」

 

つまりは "ランニングマシンやその他の方法での運動負荷テストを行えない場合、心血管系の健康状態と将来のリスクについて評価するための簡易的な方法として、腕立て伏せテストを見れば当たらずも遠からずではないか" ということです。

 

いかがでしょうか? 何気に行っていた腕立て伏せを見直す気になりませんか?

 

しかし留意点があります。もうお気づきかもしれませんが、この研究は「米インディアナ州に居住し、特定の病院で健康診断を受けた30~40代の男性消防士」という非常に限定的なグループを対象にしたもの。よってそれ以外の地域、年齢層、性別、体力の有無等に当てはめることはできません。例えば女性とか、運動習慣や筋力がない方など・・です。

 

しかし限定的とはいえ、一つの指標が示されたことは光明です。仮に女性や50代・60代の方でも、腕立て伏せが心血管疾患の発症するリスクを下げるかもしれません。せっかく腕立て伏せをするなら、見栄えだけでなく、健康的にも明るい兆しを持って取り組みたいもの、それがモチベーションにも好影響を与えると思います。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

次回は「筋トレを行う適正な時間帯と頻度」についてお送りします。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

引用・参考記事

forbesjapan.com