「機会費用」を考える
先日、経済評論家の山崎元さんと実業家の堀江貴文さんが書かれた「決定版 お金の増やし方&稼ぎ方」を読みました。そこに山崎さんが「機会費用」について触れられた項があり、"なるほどね" と思ったため紹介します。
「機会費用」について具体例から入った方がわかりやすいため、まずは具体例から。あなたが友人から飲み会に誘われたとします。ここではあらかじめ飲み会代(割り勘代)が決まっていたとして、3000円としましょう。しかしあなたはその飲み会の日時に副業のアルバイトがあらかじめ入っていました。ここでもアルバイト代はあらかじめ3000円と決まっていたとします。
さてあなたが飲み会に参加する際の、お金の価値はいくらでしょうか?
答えは6000円です。その飲み会に6000円の価値がなければ行くべきではありません。人や状況によっては、優に6000円を超える場合もありますし、未満の場合もあるでしょう。ではなぜ6000円なのか?
それはまず飲み会代に3000円の持ち出しが発生します。また飲み会に参加したことにより、受け取れなくなったアルバイト代の3000円も発生します。計6000円。
"確かに"といった感じですが、何も考えないと飲み会代の3000円の負担(持ち出し)しか考えません。しかしいたるところで、一見(いっけん)は考えないことが発生しています。例えば私は副業でアルバイトをしていますが、そのアルバイトは平日しか仕事がないもののため、本業の休日(週2日)は平日で取っています。その平日は2日間まるまるアルバイトをすることが多いです。ここまではふつうのこと。ここからが私の1ヵ月の給与の最大化戦略です。
本業の有給も1ヵ月に1日か2日は、必ず取っています。なぜならその有給もなるべくならアルバイトをするためです。なぜか? あえて有休をとってアルバイトをしなければ、アルバイトをしていたら得られたであろう、アルバイト代がもらえないからです。そこまでしてアルバイト代が欲しいのか?という問題ではありません。アルバイトをしないということは、有給を取らないということで、つまりは本業をしているということになります。
どうせ同じ"仕事"をしているなら、有休をとってアルバイトをしたほうが、実入りがよくなるというだけの話しです。しかもアルバイトなど5時間ほどで終わりますし、ひとりで電車にのって行動する仕事のため、車中はスマホや読書ができます。私にとってどちらが都合がいいかはあきらかなこと。
取捨選択というのは「何かを選択したら何かを捨てる」という行為のため、捨てた選択の、捨てなければ得られたであろう利益も換算して判断しなければ、きちんとした価値をもとに判断がくだせません。冒頭の飲み会の例でいえば、飲み会代に6000円を支払う価値があるのかを問わなければならないということ。
精神的な楽しさや憩いの時間を、いちいちお金に換算しなければならないのか!と突っ込まれそうですが、換算するかはさておき、そういう考えを要所でもっておけば、その際の判断(選択)は、けっして後悔はしないものになると思います。
「機会費用」を考える
あなたはいかがお感じになりますか?
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。