「気が利く」人になるには?
先日に紹介した脳科学者の中野信子さん、「気が利く」人を語るうえで、どうしても忘れられないエピソードがあるそうです。それが以下。
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仕事が立て込んでいたある日、次の仕事に向かう車中での話です。心身の疲れからか、私はふと "甘いものが食べたい" と思いました。
するとなんと、隣にいたマネージャーからチョコレートが差し出されたのです!驚いた私が "なんでわかったんですか?" と聞くと、彼はこう言いました。
"このタイミングで先生はよく甘いものを買いに行かれますよね。だから最近ずっと持ち歩いていたんです。また先生は気が滅入ったときにため息が出るので、渡すなら今だ!と思ったんです" と。
まさにこれこそが「気が利く」ということではないでしょうか。決して超能力や当て勘ではなく、「人を観察する」ことで得た経験的な知識を活かし、一歩先回りをする。しかもこれなら特別な能力がなくても、がんばれば誰でもできますよね!
(BIG tomorrow December 2015 より抜粋)
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いかがでしょうか?
気を利かせられるようになるには、「観察」と「記録(記憶)」と「実践」がモノを言うということでした。
私はこのエピソードを読んだときに、気が利く人の "まずもっての特徴" が思い浮かびました。
それは「名前」を呼ぶ人です。
さらっと挨拶しただけや、大人数の場で、人の名前を記憶するのは困難な場合が多いと思います。しかしそんなときだからこそ、人の名前を覚え、実際に名前で呼べる人は、それだけで、"デキる" 印象を持ちますし、同時に "好感" も持てます。
かのデールカーネギーという人が「人を動かす」という名著で「人の名前を覚える」ことの重要さは説かれますが、実践できる人は少数です。普段からその重要性を認識し実践に努める人でないと難しいです。
話しが脱線しました。
「気が利く人になるコツ」
それは観察眼です。そしてきちんと実践まで持ち込むことです。観察してパターンを覚えただけでは気が利いたことになりません。
実践は、ここぞ!というときにとどめるか、小さく何度もしたほうがいいのか、対象相手の性格で変わると思いますが、肩ひじ張らずにさらっとできることが好印象につながります。
物理的な観察が難しいケースは別ですが、そうではなく、接する機会がそれなりにある相手で、気を利かせたい対象がいる場合は、ぜひ本記事は参考になると思います。
「観察」 「記録(記憶)」 「実践」
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。