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健康・幸福度「朝型>夜型」

人間は早起きが得意な「朝型」と、夜更かししがちな「夜型」と、異なったタイプが存在します。このタイプの原因を生んでいるのは人間固有の体内時計によるものと言われ、その体内時計は時計遺伝子によりリズムが整えられているとのこと。

 

時計遺伝子によりリズムが整えられている以上、むりやりタイプ(型)を変更するのは、かえってよくないとも言われます。

 

されど、エクセター大学のジェシカ・オローリン氏らの研究で、「朝型の人はうつ病のリスクが低く、より幸福である」ということがわかりました。ということは、現在朝型の人は、自然とうつ病の発症リスクを軽減でき、幸福もそれなりに享受できているということになります。

 

研究の内容を簡単に見ます。

 

まず過去に行われたさまざまな研究から、時計遺伝子に含まれるさまざまな遺伝子変異体が朝型・夜型といったクロノタイプに影響を与えることが知られています。そこで、オローリン氏らはアンケートに答えた約23万人分のデータを含む、約45万人分の遺伝子データを調査し、うつ病と就寝時間、遺伝子の関連性を探りました。

アンケートでは「自分は朝型か夜型か」「抑うつ症状を経験したことがあるか」「自分の人生をどの程度意義のあるものだと感じているか」などの内容を問いました。

 

結果、アンケートにより得られたクロノタイプと、調査した遺伝子データの内容が類似したとのこと。つまり遺伝的に朝型の人の割合が約6割、アンケートの結果による朝型の人の割合が約6割と、先天性と現状(実際)が類似したということです。それを踏まえ、遺伝的に朝型の人や早起きを好む人らの特徴に、うつ病を発症するリスクが低いこと、幸福度が高いことが確認されました。

 

私個人としては、朝型の人は、朝日(日光)を浴びる頻度が、夜型の人と比べどうしても多くなるため、その影響が大きのでは?と思いました。朝日を浴びればセロトニンが分泌され、同時にメラトニンの分泌が止まります。メラトニンの分泌は止まりますが、15時間タイマーといい、その15時間後にまた分泌されます。その際の分泌量はセロトニンを原料とするため、日中にセロトニンを増やすことが大事となります。

 

ちなみにセロトニンは食事や運動からも取り入れられますが、やはり主は日光浴でしょう。しかし仕事柄、外出が難しい方もいらっしゃるため、そのような方は、室内の明るい照明やライトを浴びることでも有効とされています。

 

メラトニンは入眠をスムーズにしたり、睡眠リズムを整える働きをもつため、良質な睡眠には欠かせないホルモンとなっています。

 

「朝型の人はうつ病のリスクが低く、より幸福である」

 

今回の研究は、傾向としては明らかになりましたが、遺伝的に夜型の人が無理に朝型に変えてもうまくいくとは限りません。スタンフォード大学医学部教授の西野精治先生によると、朝型と夜型の分布はきれいな山型の曲線を描く正規分布になるとのこと。つまりは、極端な朝型が5%、ある程度の朝型が20%、極端な夜型が5%、ある程度の夜型が20%、残りの50%がどちらでもない型ということです。

 

あなたがどのタイプに属するかはわかりませんが、朝型がやぶさかでなければ、今回の研究結果を参考に、朝型にシフトまたは継続されてみることをお勧めします。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

gigazine.net