継続力「心を折らせないために」
先日に、7月17日に開催された格闘技のK-1の試合をYouTubeで観ました。もちろんたくさんのカードがありましたが、特に印象的だったのがアビラル・ヒマラヤン・チーター選手と和島大海選手のカードです。結果、和島選手がKO勝ちしましたが、その勝ち方がローキック攻めのそれで、最近の試合ではとても珍しいとニュースにもなりました。解説者の魔裟斗さんは言われます。
「(アビラル選手の)強い心が折れた」
魔裟斗さん曰く、「ローキックで倒れるのは心が折れたとき」だそうで、もともと心の強いアビラル選手もあまりのローキック攻めに悶絶した感じになりました。そこで本日はどうしたら自分の継続力に心を折らせなくできるか?それを考えてみたいと思います。
結論、『自分との「脱落ゲーム」という発想が継続を可能にする』と私は考えます。インターネットビジネスを主軸に、自己啓発本を何冊も出されている金川顕教さんは、著書「年収1億円の神ルール10(2020年11月発売)」でこう言われます。
「人生は脱落ゲーム。習慣力だけで勝てる」
テクニックの前に「続けられるかどうか」、そちらのほうが何倍も大事だということです。そのためには自分の心を折れさせてはいけません。折れさせないための自己対話は私流に「自分の人生を脱落させてはならない」「自分の人生を脱落させてなるものか」です。
人様(ひとさま)が人様(ひとさま)の人生でいつどのように脱落(浮上)しようと、自分の人生になんら関係はありません。金川さんはビジネスを前提に"勝てる"と表現していますが、習慣化は人との勝負ではありません。現在はオリンピックが活況を呈していますが、彼ら彼女らも結局は自分を見捨てず、自分の心を折らせなかったからこそ強者に成り得たのだと思います。
私たちも人生という名の、そして今日という名のオリンピックに出場している選手と思い、そんな心持ちで自分の決めたことを今日中にやり抜く気持ちを持ちたいものです。
人に左右されず、結果に左右されず、「今日に決めたことを今日にする」、それができれば御の字です。それだけで褒めの対象です。実行したことを自分で褒めてあげなければ、いつ自分を見捨て、脱落させてしまうかわかりません。小さなことで自分を称えてあげなければ、誰が自分を称えてくれるのでしょうか?人生の最後の最後まで自分と付き合ってあげられるのは、両親でも子供でもなく、自分だけです。
格闘技に話を戻すと、ローキックを何発も蹴られ、"もう相手に勝てない"、そう思ったときから心は諦めの気持ちが支配すると思います。しかし「相手に勝つ」から「最後まで倒れない」に焦点を変えれば、もしかしたら心を折らせずに済んだかもしれません。倒れないことを継続する中で、相手に勝つ活路が見いだせたかもしれません。
「自分を見失う」という言葉がありますが、自分の目的や幸福から目を反らされた時からそれが始まります。ライバルに刺激されるのも結構ですが、翻弄されてペースや目的を乱されては本末転倒です。
最後に私の好きな言葉です。
「努力することの本当の意味は人に勝つということではなく、天から与えられた能力をどこまで発揮させるかにある」
by 平澤興(京都大学元総長)
天から与えられた能力をどこまで発揮させられるかは、「継続力」「習慣力」にかかっています。人に勝っても後味が悪いときがありますが、自分に勝ってそれはありません。オリンピック選手が現在問われているのは、己が集中力です。どれだけ雑音を消せるかです。
どれだけローキックを蹴られても、昨日がダメでも、ブランクがあっても、今日に天から与えられた能力を発揮できるかどうかが大事です。ということは、「勝って兜の緒を締めよ」ではないですが、昨日が最高でも、今日は今日です。そのためにも、ゆるく自分を励まし、あまり力を入れ過ぎないことが「継続力」の秘訣に思います。
継続力「心を折らせないために」
自分で自分を脱落させないよう、きちんと自分を抱きかかえ、褒めてあげてみてはいかがでしょうか。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
引用・参考記事
参考動画