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「経費削減」の考え方

前回に引き続き、世界一の投資家 ウォーレン・バフェット氏の言葉を紹介します。本日のテーマは「経費削減」について。

 

バフェット氏は次のように言います。

 

「私はどこかの会社が経費削減に乗り出したというと、この会社はコストというものをきちんとわかっていないのではないか?と思ってしまいます。経費の削減は一気にやるものではなく、呼吸をするように当たり前にやるものだからです」

 

少し私流の言い方に変えていますが、言わんとしていることは上述通りです。「経費削減」というのは、日頃から習慣化されているべきもので、重い腰を上げてやるものではないということです。

 

これは私たちの実生活の掃除に置き替えると、「年に1回や半年に1回、重い腰を上げて一気呵成に行うのが掃除ではなく、常日頃から習慣化されるべきものが掃除なのです」となります。

 

もちろんバフェット氏は、自身や自身が経営する会社(バークシャー・ハサウェイ)、その傘下も言えるだけのことをされています。一例ですがバークシャー・ハサウェイは本社に10人前後の社員しかおらず、事務所も質素。バフェット氏と右腕のチャーリー・マンガー氏(バフェット氏より3歳年上)の年俸は10万ドル(1ドル100円とすると1000万円)とこれまた質素です。

 

私はGAFAと呼ばれる超優良企業が時代を牽引する現代におき、いまだに昭和の価値観を臭わせるバフェット氏の質素倹約ぶりが貴重に思えます。どの考えが素晴らしいというのではなく、IT企業を中心に華やかなイメージばかりが先行される世の中は逆につまらなく思えるということです。この令和時代においても、「質素倹約が莫大な利益を生む土台を作る」という価値観が、お金持ちへの道の一つのルートとして刻まれていることは、ある種の人にとっては生きる希望となると思うからです。

 

また彼がこの何十年と世界の長者番付のBEST10に、名を馳せているというのも、ある種の人にとっては希望となっているはずです。なぜなら、投資だけで名を馳せている人など彼くらいだからです。FXや株式のトレードで長者番付に名を連ねる人をあなたはご存じでしょうか? 一時的にランクインした人はいるかもしれませんが、日本においても世界においても、常連化した人は私の知る限り彼くらいだと思います。

 

さて、話を戻します。バフェット氏や相方のマンガー氏は、なぜこれほどまでに「経費削減」を当たり前化しているのでしょうか? バフェット氏は言います。

 

「贅沢をしだすと歯止めがきかなくなりますから」

 

どこまでの贅沢が許容に値するのか? 非常にわかりにくいところです。この贅沢の境目を考える暇があれば、他にやるべきことがあるでしょう?というわけです。故ジョブズ氏やマーク・ザッカーバーグ氏がいつも同じ服装でいることは周知ですが、これも同様です。どこまでのファッションなら、さほどエネルギーを取られないか?などと考えることじたいがナンセンスです。

 

バフェット氏にとって「エクセレントカンパニー」とは、「贅沢を慎み、日々当たり前のようにコスト削減を続ける企業文化をもつ企業」ということになります。本当かどうかわかりませんが、こんな逸話があります。

 

バークシャー・ハサウェイがある銀行の株を7%保有していたとき、その銀行の幹部が会社にクリスマスツリーを飾りたいと言いました。それを聞いた頭取がその幹部に「そんなに買いたいなら自分のポケットマネーで買うように」と答えたそうです。それを聞いたバフェット氏はその銀行の株を買い増したという話しです。

 

バフェット氏は購入する株(会社)の選定に、優れた経営者の有無を上げています。会社のトップがどういう人格の持ち主かでその企業の行く末が変わるという考えで、上記のエピソードはそれを地で行っています。そして本当にそのような選定方法で結果が出ているため説得力を放ちます。もちろんそれだけではないでしょうが、主要因として「経費削減」を中心とした企業風土は安泰成長を生む土台(源)となっていることは参考に値すると思います。

 

私たちも誰かから信頼されたり、何をもってしても自分を信頼できるようになるために、浪費や汚部屋を戒め、毎日コツコツと貯金や掃除を続けたいものです。そのために私から一つ助言があります。それが「少」です。「少量」です。

 

まったく自慢ではありませんが、一応私も毎日掃除や貯金はできています。そして筋トレやウォーキング、ジョギング等も週に2日はできています。まったく無理はしておらず、本当に呼吸をするように"ふつう"にできています。それはおそらく「少量」だからです。

 

いっぺんにドカーンとやることは、その日はやりがいを感じるかもしれませんが、おそらく負荷感も植え付けられ、続けられないでしょう。負荷のかかることは、かけすぎてはいけません。本当に微量の負荷程度が、続けられる秘訣に思います。そうです、前回申し上げた「無理は禁物」「十割はバランスを崩す」と同様です。

 

まずは自分の信頼度の増長のため、何かの「少」を続けてみてはいかがでしょうか? 続けるが勝ちです。一時的に「大」ができてもそれで終わってしまう人より、ずっと信頼がおけ、楽しい未来を作れる土台になり得ると思います。

 

「少」が定着すれば、少しずつその「少」の量を増やすことも可能です。特に増やさなくてもいいですが、「塵も積もれば山となる」は、塵だから山が可能になるとも取れます。(塵=少)

 

「経費削減」の考え方

A. 呼吸をするように当たり前にやるもの

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。