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「勝てば官軍」

前回のつづきで、同書(藤田田著「金持ちだけが持つ超発想」)からお届けします。

 

本日は「勝てば官軍」についてです。この言葉を流行させたのはおそらく藤田田さん ご本人でしょう。あまりいい意味で使われませんが、ビジネスや仕事においては非常に重要な考えに思います。なぜなら鼻から勝つ気がないところに創意工夫や粘り強さは生まれないと思うからです。

 

もし日本の多数の企業で勝っても負けてもどちらでもいいとなれば、あらゆるグローバル企業に日本のGDPは持っていかれ、日本は貧しい国に陥ります。日本のGDPが下がれば国際社会における発言権も小さくなり、他国から平和を守れるかどうかも怪しくなります。経済と外交は密接にかかわっているというのは常識でしょう。

 

話しが脱線しました。一ビジネスパーソンでも"勝とう"という意識があって戦略や計画等が生まれ、格闘家もスポーツ選手も勝つ意識のないところに迫力は生まれません。

 

問題なのは汚い手を使うことにあります。「勝てば官軍」と言えば汚い手を使っても勝てばいいのだ、と思いがちですが、声高に叫ばれる藤田さんですら、汚い手を使うことを前提としません。むしろ合法は当たり前、いかにお客様を喜ばせ、ハンバーガー食を文化にするかをあの手この手で考えただけです。すなわち他の企業を蹴落とし、自社を浮かび上がらせようという考えではなく、単純に売り上げや利益を可能なまでに追求する姿勢を「勝てば官軍」と称しただけです。そうでなければ企業は倒産するしかなく、倒産とはすなわち世の中の役に立たなかったという証左。

 

単純に勝つこととは「お客様の役に立ち、それを売り上げにつなげること」と考えればスッキリするでしょう。では藤田さんの言葉を同書から抜粋します。

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私は「勝てば官軍」という言葉が好きだ。

 

ビジネスは、勝てば官軍だ。また、企業は勝たなければならない。負けてから、いかにして必然的に負けたかを、立派な理屈をならべていいわけしてもはじまらない。私は資本の論理、資本主義社会とは儲けることだと思っている。

 

最近、弱者救済とかいって、資本の論理をゴマ化す言葉が流行っていて、儲けることは罪悪みたいにいわれつつあるが、それは間違っている。我々は勝たねばならない。ビジネスは勝てば官軍で、負ければ賊軍、儲からない人は亡んでいくのだ。

 

「いやあ、景気が悪い。ウチは今、まるで売れない。それは世の中が悪いんだ」

 

こういっている人は、自分がバカだといっているようなものなのだ。なぜなら、マクドナルドのように、年に20%も売り上げが伸びて儲かっている企業もあるのだから。世の中のせいにするのは、己の勉強不足をひけらかしているようなものだ。これからは研究しなくて勝てない時代がきているのだ。

 

日本人は、ビジネスに勝つことに、あまりにも淡白すぎるような気がする。日本には、負けて、ウラぶれて、ドブ板を踏みはずすような生活をして、それに耐えていくのが男だという発想がある。貧乏くさく、わびしい発想である。ところが、その発想が、日本では流行歌になる。しかし、歌にはなっても、そんな発想は金にはならない。

 

やはり、ビジネスは勝つことがもっとも重要なことなのだ。勝てば官軍の発想を、ビジネスの世界では、もっと推し進めていかなければならない。

(同書より抜粋)

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私たちが現在使っている便利なアプリもサービスも、それらを提供する企業が「勝てば官軍」の構えで、あらゆる分析・マーケティングを施したうえでのものだとしたら、「勝てば官軍」の重要さも認識できるかもしれません。

 

あまり一般人が意識する考えではありませんが、日常のちょっとしたことでも、自分に克つことを「勝てば官軍」と、気合いを入れる言葉に置き替えてもいいのかもしれません。

 

私はけっして他人やライバル(社)を誹謗中傷したり、非合法な手段を正当化するわけではありません。法律は守り、ライバル(社)を称えながらも、自分や自社のいいところを追求する姿勢は、顧客満足、日本のGDPの貢献につながるという意味で、それを「勝てば官軍」という一語に集約し、お勧めしたいだけです。

 

自分に克つことは、ときに他人を負かすことにつながるかもしれません。しかしそれは一時のこと、勝者と敗者が毎日(毎年)のように入れ替わって、世の中の進歩が可能となります。きちんとした社会保障セーフティネットは張らないといけませんが、「勝てば官軍」の精神は、自分と家族ひいては日本の国力を守るうえで忘れてはいけない精神に思います。

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。