心の戦士!~心が前向きになる言葉~

どんなときでも心を晴れやかに!→ 心の戦士いざ参上!

「海外資産」を持つ理由

「海外資産」を持つ理由、

それは「人的資産が日本に100%集中しているから」ということになります。

 

もちろん、人によってグローバルに活躍されている人もいます。しかし少なくとも私は会社員で、会社も会社の顧客もほぼ100%日本に集中しています。また今後、転職や脱サラをするとなっても、おそらく日本の中で仕事をすることでしょう。

 

すると、私の仕事人生からもたらされる人的資産は、ほぼ100%日本からが対象となります。仮に現在の私の年収が400万円で、65歳の定年退職まで変わらずに同額で働いたとします。すると向こう25年の私の人的資産は「400万円×25年=1億円」です。この1億円が私の40歳~65歳の人的資産で、かつ出所(でどころ)は日本資産(日本経済)のみです。

 

そうであるならば、金融資産は日本以外で持たないと、アセットアロケーション(資産配分)としてバランスが悪くないですか?ということです。

 

こんな教えを説かれるのは、インベスコ・アセット・マネジメント株式会社 グローバル資産形成研究所 所長の加藤航介さんです。参考著書は「驚くほどシンプルで一生使える投資の極意」(2020年7月発売)です。

 

同書は投資の入門書で、2人の登場人物の会話形式で展開されています。2人の登場人物とは新入女性社員と先輩社員に扮する(著者の)加藤さんです。

 

加藤さんの投資の考え方は、人的資産をメインに、人的資産で補えないところを金融資産で補うという形をとられます。ですので、人的資産が日本100%なら、金融資産で海外資産を補填する形です。

 

もし人的資産も金融資産も100%日本に偏れば、日本経済が低迷し、円安・株安が襲ってきた場合に、無残にも両資産を相当に失います。しかし金融資産を海外に逃がしていれば、金融資産は失わなくて済みます。海外経済が低迷したときも同様です。

 

投資においてアセットアロケーション(資産配分)はよく語られますが、私が同書を読んで新鮮と思ったのは、金融資産だけのそれではなく、人的資産合体させてのそれだったことです。

 

人的資産が「50%日本で、50%フランス」という人であれば、金融資産は米国やアジアに持たせるのがバランスとして良い、ということになりそうです。

 

加藤さんは触れていませんが、この考え方は金融資産だけの話ではありません。実は実物資産も含みます。金融資産に株式や債権があるように、実物資産も不動産やコモディティがあります。最近は代替通貨に暗号資産もあります。それらに人的資産も組み合わせて配分をバランス良く調整するのが本当の意味での分散投資です。

 

私の金融資産はほぼ100%投資信託ですが、投資信託の中でも、債券やゴールド、新興国や先進国とそれなりに散らせてはいます。しかし実は日本株が50%ほどを占めているため、今回の加藤さんの話を聞き、私の分散投資も相当に甘いことがわかりました。なぜなら私の人的資産を加味すれば、おそらく80%以上、いや90%以上が日本資産に偏るからです。ついては、少しずつ海外資産を増やし、バランスを取り直さなければいけないと思ったしだいです。

 

「海外資産を持つ理由」

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。