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「自由時間」と幸福度

ペンシルベニア大学ウォートン校(Wharton School of the University of Pennsylvania)は、最新研究で、「1日の自由時間が5時間を越えると、人の幸福度は低下する」ことを明らかにし、9月9日付けで学術誌『Personality and Social Psychologyに掲載しました。

研究チームはさまざまな研究を分析しましたが、最初は「American Time Use Survey(アメリカ人の時間使用調査)」の2012〜2013年までのデータを分析しました。

 

この調査は参加者2万1736人に対し、「1日をどのように使っているか」について、各活動の時間帯と持続時間まで詳細に記録してもらい、同時に主観的な幸福度も報告してもらいました。結果、幸福度は自由時間が増えるにつれて右肩上がりに高まったものの、2時間を超えると横ばいになり、さらに5時間を超えると低下し始めました。

 

そのほかにもいくつかの過去の調査を分析しましたが、最終的に発表したのは冒頭の結論になります。しかし私たち日本においても、定年退職後に"うつ"になったり死者数が増えるといった話はときどき見聞きします。つまり今回の発表を待たずして、なんとなく感覚的にそれはわかっていました。仮に土日が休日のサラリーパーソンがいて、その休日は月曜日から仕事が始まると思うから、休日の意味を持つわけで、毎日が休日であれば、それは確かに休日の感覚はなくなります。

 

本記事で申しあげたいことは、やらされ感のある仕事においては、その分だけ自由時間は必要で、やらされ感が少なければ、自由時間は少なくていいということ、また自由時間が増えても自分なりに消化したいテーマや目標がなければ、逆に自由時間に押しつぶされてしまいそれが精神を病む原因を作ってしまうということです。

 

FIREや脱サラは、やらされ感のある仕事から解放されるという点で魅力ですが、時間を使う対象が自分になければ、勤め人のままの方が幸せということも大いにありえます。実際に不労所得が確保され、晴れて脱サラしたものの"うつ"を患ったという話は本当にままあります。

 

麻雀を通して人間育成を図る「雀鬼会」会長 桜井章一さんは、あらゆる著書で素直勇気が大切と書かれています。私はこんなに平易な言葉で人生を決定づけている教えはそうそうにないと思います。時間を有効に活用する秘訣は、自分の好きなことや興味の湧くことに素直になれるかどうかと、勇気をもってその道に踏み出せるかどうかの2点だけです。素直だけでもダメ、勇気だけでもダメ、両輪が自分を幸福にしてくれます。

 

下の記事では、自由時間を与えられても、生産的な活動(趣味や運動など)に費やすのと、非生産的な活動(ネットサーフィンやテレビなど)に費やすのとでは、幸福度が変わるというデータも紹介されています。具体的には、生産的な活動をしていれば、自由時間が1日7時間与えられても、3,5時間の人より落ちなかったというものです。

 

自分の心に素直になり、勇気を煥発できれば、きっと主体的な時間が自分に増やせます。それを仕事でも休日でも実行し、オン・オフに関係なく、自分に幸福度を高めていけたら素晴らしい人生が開けるのではないでしょうか。

 

「自由時間」と幸福度

 

あなたはいかがお感じになりますか?

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

引用・参考記事

nazology.net