人生の幸福度を決める方程式
法人向けの経営コンサルタンティングや研修講師、起業をめざす個人の方々に個人コンサルティングも行っている大杉潤さんという方がいらっしゃいます。大杉さんはハワイを拠点に執筆業をされる傍ら、上述のさまざまな活動も行っています。目指すのは自由なライフスタイルで「生涯現役」で働き続けることだそうです。
さてそんな大杉さんがある記事で「人生の幸福度を決める方程式」を語られています。それが次。
「人生の幸福度 = 思考法 × 習慣」
大杉さん曰く、「思考法」のポイントは"モノの見方"にあるとされ、いわゆる「プラス発想」です。当ブログでも何度とお伝えしているため、目新しい内容ではありません。
また幸福には「外的幸福」と「内的幸福」があるそうで、「外的幸福」はお金・名誉・地位など、傍から見て一見羨ましく思えそうな類(たぐい)です。それに対し「内的幸福」は心の安定・やりがい・感謝の気持ちなど、自分の勇気や人間関係からもたらされる類(たぐい)です。
「外的幸福」はさほど長続きしないのに比べ、「内的幸福」は「外的幸福」に比べ、長続きすることがわかっています。よって「外的幸福」を無視はできませんが、どちらかと言えば追求すべきは「内的幸福」となります。
ここまでは大杉さんの見解ではなく、前野隆さんが著書「幸福のメカニズム」で語られたこと。
ここからが大杉さんの見解です。
大杉さんは上記の内容を踏まえ、どうしたら「内的幸福」を高めらるかについて考察します。結論、「仕事に対する思考法」が大きく関係するとのこと。理由は「仕事」に対する思考法が思考法のなかで一番多くの割合を占めるからです。
「仕事を楽しいものにする」
ではどうすれば仕事を楽しいものにできるのか?
ポイントは「自己決定権」です。経営者や自営業者で朝から晩まで働いても、元気で溌剌としている方がいます。それは彼らに「自己決定権」があるからです。時間や量ではなく、自己決定権の範囲が重要ということ。
それに比べ会社員は経営陣に比べ「自己決定権」が得られにくい立場にあります。ゆえに精神を病んだり、しまいには自死を選択する人も出てきます。ここでは会社員にスポットを当てて話を進めます。会社員でいながら、いかに「自己決定権」を獲得していくか、そこが会社員人生の「内的幸福」を左右させます。
当ブログでもこの手の話は何度とお話ししています。会社(上司)から与えられた仕事をいったん自分事と変換し、自分の目標に置き替えるという技(思考法)です。その技(思考法)の代表例が「タイムプレッシャー」です。
「タイムプレッシャー」とは「仕事に具体的な期限を敷く」ことです。たとえ5分でも、10分でも、きちんと敷くことで脳がフル稼働し、達成後はドーパミンが分泌され、それが気持ちにやる気や前向きさをもたらします。
このように1日の仕事時間の中でも、いかに細々(こまごま)した「自己決定権」を散りばめられるかが、仕事における「内的幸福」を決定づけます。
「人生の幸福度 = 思考法 × 習慣」
次は「習慣」について。
「習慣」はそのままの意味ですが、大杉さんは「1万時間の法則」を用いられます。何事も1万時間を継続すればその道の専門家になれるというもの。リクルート出身で民間人初の公立中学校長を務めた藤原和博さんの話しも出されます。藤原さんは1万時間の継続を3種類行えば、3種類の専門家を兼ね備えられ、それは100万人に1人の逸材を意味すると著書で述べられているそうです。
大杉さんは「思考法」と「習慣」は掛け算に相互作用を及ぼすため、両方を意識しながら「今日」を目一杯過ごすことが、その人の独自のキャリア形成を可能なものとし、それはすなわち人生の幸福度を高めることと同義であると説かれます。
●「思考法」とは自己決定権の掌握を追求すること。
●「習慣」とは1万時間の法則(専門家)を意識し行動を継続すること。さらには3種類の専門家を兼ね備えた100万に1人の逸材を目指すこと。
「人生の幸福度 = 思考法 × 習慣」
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引用・参考記事