「自分の世界観」を持つ意味
よく「運は人が運んでくる」と言われます。あなたも聞かれたことがあるのではないでしょうか。であるなら、人間関係の良好さは、人生においてとても大切な環境設定といえます。では人間関係の良好さはどうしたら築けるのでしょうか。
それがタイトルの「自分の世界観を持つこと」です。自分の世界観をもてば、いっとき"ムッ"とすることも、"ま、いいか"と受け流せます。なぜ "ま、いいか" と受け流せるかというと、「自分の世界観」のほうが大事だからです。もっと具体的に言えば「自分の世界観」しかエネルギーを注ぎたくなく、それ以外はあまり興味がないからです。
前回お話した、現ワタミ会長の渡邉美樹さんは、ワタミを創業する資金(300万円)を、過酷な運送会社で貯められたそうです。いつも内ポケットに退職届をしのばせていたとかで、なぜ過酷な労働環境に耐えられたかと言えば、「ぜったいに会社を創業し、社長になって、庭付きの家と中古のクラウンを買うんだ!」という熱い思いがあったからです。目先の過酷さに、自分の情熱(世界観)をもって耐えたのです。
ということは、情熱や世界観がなければ、目先の過酷さやストレスに耐えられない可能性もあるということ。渡邉さんの事例は置き、夢じゃなくとも世界観があれば、(目先のストレスは)受け流せます。職場がダメでも家庭があり、家庭がダメでも趣味があり、趣味がダメでも勉強があります。勉強がダメでもオタク的な遊びがあります。
ではなぜ「受け流す」なのでしょうか? それはやり返しても、言い返しても、それがのちのちの火種になる可能性がままあるからです。言い返してスッキリしても、相手はどうでしょうか。あまりいい気分ではないケースが多いと思います。自分に被害者意識があって、やり返しても、今度は自分が加害者になり相手が被害者の構図です。
結局本当の勝利とは何なのか?という深い問いに行き着くわけですが、私は我慢や辛抱、忍耐を喜んで引き受ける人こそ、本当の勝利者と思います。なかなかできることではないからこそ、本当の勝利者なのです。皆その人の懐の深さに脱帽せざるをえないときがきっと来て、リーダーシップをはれるのはそんな人だと思います。
そのためにも「自分の世界観」です。毎日平時のときこそ、たんたんと世界観を育むのです。一人になっても能動的にアクションを起こせる場所、時間があっという間に流れる場所、そんな場所を見い出すのです。音楽や絵画のレパートリーを増やすのでもいいと思います。
人生はなんだかんだで長距離走。いまが辛くても1年後・3年後に勝利すれば、いまが復活します。いまに輝きが灯ります。耐え忍ぶための世界観。耐え忍ばなくても世界観。
「自分の世界観」を持つ意味
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